【速報】ケイブ、20年5月期は売上高16億7800万円、営業損益2億7100万円の赤字に　主力の『ゴ魔乙』はコスト抑制も売上規模を維持【追記】

ケイブ<3760>は、7月14日、2020年5月期の連結決算を発表、売上高16億7800万円、営業損益2億7100万円の赤字、経常損益2億7500万円の赤字、最終損益3億1600万円の赤字となった。

マルチチャンネルネットワークビジネスを行う子会社capableを設立したことに伴い、連結決算に移行したため前年同期比較はないものの、前々期の単独業績は売上高18億9000万円、営業損益6億9600万円の赤字、経常損益7億3900万円の赤字、最終損益12億4000万円の赤字であり、単純比較で減収・赤字幅縮小となっている。
 
主力サービスであるスマートフォンゲーム『ゴシックは魔法乙女～さっさと契約しなさい』が広告宣伝費をはじめとしたコストを抑えた運営にもかかわらず、前々期と変わらぬ売上規模を維持していることに加えて、スマートフォンゲームアプリの受託開発案件の売上が加わり、2020年5月期の第1四半期より売上は四半期ごとに拡大が続く形となった。全社的にもオフィスの減床などのコスト低減に努めた結果、営業キャッシュ・フローはプラスに転じた。
 
また、2019年11月に連結子会社capableを設立し、連結決算に移行した。capableは、有名タレントの動画配信マネジメント中心に事業を拡大しているが、現在はまだ投資先行段階にある。今後は有名タレントの動画チャンネルを企業のプロモーションに活用してもらうことでさらに業績を拡大し、グループ業績に寄与することが期待されという。

開発状況については、2020年夏のリリースに向けて独自のライブ配信アプリの開発を進めているほか、2020年3月31日に同社が幹事会社となり、同社やテレビ朝日を含む3社が出資者となるスマートフォンゲーム製作委員会（名称未定）を設立した。このスマートフォンゲームのプロデューサーは同社取締役の岡本吉起氏が担当し、同社はパブリッシャーとなってゲームを運営する予定だが、リリース時期は未定となっている。
 
続く2021年5月期の連結業績予想については非開示。現時点においては信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難であり、当面の進捗状況を踏まえ、合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示するとしている。