インタースペース、第3四半期の営業利益は49%減の4.45億円

インタースペース<2122>の第3四半期(2019年10月~2020年6月)の連結決算は、売上高192億6200万円(前年同期比14.3%減少)、営業利益4億4500万円(同49.0%減少)、経常利益4億3600万円(同50.7%減少)、最終利益2億4300万円(同54.5%減少)となった。インターネット広告事業が減収減益となったほか、メディア運営事業も赤字転落となった。

 


<インターネット広告事業>
売上高184億4400万円(同15.4%減少)、セグメント利益6億3700万円(同26.4%減少)となった。

主力のアフィリエイトサービス「アクセストレード」では、再成長への取り組みとして、新たなナショナルクライアントおよびグローバルクライアントの獲得に注力した。カテゴリ別では、コロナウイルス感染症に端を発した巣ごもり消費が急伸した影響もあり、ECカテゴリのデリバリーサービスや食料品案件が好調に推移した。一方でエステなどの店舗関連の広告は営業自粛の影響による落ち込みがみられた。

また、店舗向けアフィリエイトサービス「ストアフロントアフィリエイト」においては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策による影響により、店頭での受付業務が縮小するなど厳しい状況が続いているが、ストック型商材での獲得に集中し、中長期的な収益基盤の強化に注力した。

海外事業においては、新型コロナウイルスによる営業活動の制限はあるものの、大手EC事業者や金融カテゴリの獲得と現地メディアパートナーの新規開拓に注力した。海外向け登録パートナー数は約50万サイトとなり大きく伸長している。


<メディア運営事業>
売上高10億7300万円(同30.9%増加)、セグメント損失1億9200万円(前年同期はセグメント利益600万円)となった。

主力の「ママスタジアム」では、動画広告案件などが好調に推移したほか、同サイト内で配信する記事コンテンツの閲覧数が大幅に増加したことにより、月間平均の利用者数が約930万人、コンテンツの閲覧数は2億PVを突破し、収益に寄与した。一方で全社戦略として掲げる「メディア事業の強化」を推進するため、新たなメディア開発やコンテンツへの投資を継続し、中長期の利益基盤の構築に向け取り組んでいく。


 
■2020年9月通期予想を上方修正

同時に、2020年9月通期の業績予想を上方修正した。売上高260億円(前回予想270億円)、営業利益5億2000万円(同4億円)、経常利益5億2000万円(同4億円)、最終利益3億3000万円(同2億6000万円)とした。

 
株式会社インタースペース
https://www.interspace.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社インタースペース
設立
1999年11月
代表者
代表取締役社長 河端 伸一郎
決算期
9月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2122
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