テレビ東京HD、第1四半期のアニメ・配信事業は営業益6.5%増の21.9億円 『NARUTO』『BORUTO』海外展開や配信事業が牽引

テレビ東京ホールディングス<9413>は、2027年3月期第1四半期におけるアニメ・配信事業の業績を発表し、売上高が前年同期比1.6%増の125億5200万円、営業利益が同6.5%増の21億9200万円と増収増益となった。主力のライツ事業では、『NARUTO』や『BORUTO』の海外展開やゲームライセンス収入が堅調だったほか、配信ビジネスやイベント事業も伸長し、収益を押し上げた。

 

 

■『NARUTO』『BORUTO』は海外で存在感 一方で劇場作品の反動減

ライツ事業の中核を担うアニメ部門の売上高は65億3100万円と前年同期比2.8%の減収となった。

海外では『BORUTO』の中国向けSNSゲーム展開や映像販売、『NARUTO』の映像販売、ゲームライセンス、商品化収入、『遊☆戯☆王』の商品化などが好調に推移したものの、前年に計上した劇場版アニメ作品の反動減が響き、部門全体では前年を下回った。

ただし、既存IPのライセンスビジネスは引き続き堅調で、長期運用型IPの収益力の高さが改めて示された格好だ。

 

■配信事業は13%増 ドラマ販売と「テレ東BIZ」が成長

一方、配信ビジネス部門は13.1%増の32億600万円と大きく伸長した。広告付き無料動画配信(AVOD)は広告市況の悪化を受けて苦戦したものの、『惡の華』の国内・アジア向け配信権販売に加え、新作ドラマ『るなしい』『刑事、ふりだしに戻る』、『孤独のグルメ』シリーズなどアーカイブ作品の国内配信権販売が好調だった。また、経済動画サービス「テレ東BIZ」も有料会員数の拡大により売上を伸ばし、AVODの減速を補った。

 

■イベント事業は7割増収

イベント事業も大きく伸長した。「Mr.都市伝説 関暁夫ライブ in 日本武道館 2026」や「家、ついて行ってイイですか?」「田村淳のTaMaRiBa」に加え、「NTTドコモビジネスレディスゴルフトーナメント」などリアルイベントを積極展開した結果、イベント収入は70.9%増の4億4600万円となった。

 

■音楽出版は堅調、AT-Xは加入者減が重荷

グループ会社では、テレビ東京ミュージックが『NARUTO-ナルト-疾風伝 BGM』を中心とした国内外の印税収入が堅調に推移し、売上高は11.6%増の10億8500万円となった。

一方、アニメ専門CSチャンネル「AT-X」を運営するエー・ティー・エックスは、加入者減少による放送収入の落ち込みが続いた。出資作品では『Re:ゼロから始める異世界生活』の収益配分を積み上げたものの、前年同期に計上した『劇場版オーバーロード』の興行収入の反動もあり、売上高は5.4%減の7億9000万円となった。

 

■配信と海外ライセンスが成長の軸に

今回の決算では、劇場作品の反動減によってアニメ部門単体は減収となったものの、配信ビジネスやイベント事業がそれを補い、ライツ事業全体では増収増益を確保した点が特徴だ。

特に『NARUTO』『BORUTO』といったロングランIPは、放送終了後もゲームライセンスや映像販売、商品化を通じて継続的に収益を生み出しており、海外市場での存在感の強さを改めて示した。一方で、広告市況の影響を受けやすいAVOD事業の課題も見えたが、有料配信やコンテンツ販売、イベントなど複数の収益源を持つことで安定した利益成長につなげている点は、テレビ東京グループのライツビジネスの強みと言えそうだ。

 

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テレビ東京

会社情報

会社名
テレビ東京
企業データを見る
株式会社テレビ東京ホールディングス
https://www.txhd.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社テレビ東京ホールディングス
設立
2010年10月
代表者
代表取締役会長 小孫 茂/代表取締役社長 石川 一郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
9413
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