米国の調査会社Sensor Towerは、9月2日付けのレポート「State of Mobile Battle Royale: Fortnite Leaves a $1.2 Billion Hole in the Market」で、Epic Gamesの『Fortnite』(フォートナイト)が、App StoreとGoogle Mobileにおいて、これまでにおよそ12億ドル(約1275億円)のプレイヤー支出があったことを明らかにした。
また、そのプレイヤー支出の大部分はApp Storeが占めていたという。ダウンロード数についても1億4400万(その内約1億3300万がApp Store)近い数になったと、同レポートでは報告されている。
このことから、この2つの巨大なプラットフォームから『フォートナイト』が削除されたことは、Epic gamesにとって非常に大きな損失であることがわかる。さらに損失という点においては、モバイル市場の売上の大半を占めていたAppleにしても、売上の30%が入らなくなるのは、大きな痛手と考えて良いだろう。
今後Epic Gamesの訴訟によって、どう変化するか、仮にApp Storeへの復帰ができなかった場合、その損失を回復できるか注目となる。
なお、同タイトルのApp Store版は2018年3月、Google Playについては2020年4月のリリースということもあり、配信期間に大きな差はあることは留意したい。
同レポートではその他、バトルロワイヤル系トップタイトルの売上や、アクティビジョンの『Call of Duty: Mobile』の売上が、『Fortnite』削除後に69%ほど増加していることなど、周辺事情についても触れられている。
State of Mobile Battle Royale: Fortnite Leaves a $1.2 Billion Hole in the Market
https://sensortower.com/blog/state-of-battle-royale-2020
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