カプコン<9697>は、10月29日、2021年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高420億5900万円(前年同期比12.8%増)、営業利益178億6300万円(同27.7%増)、経常利益175億7100万円(同25.5%増)、最終利益129億9300万円(同32.0%増)となった。積極的に推進してきたデジタル販売の拡大により、大型新作タイトルとリピートタイトルの販売が伸長し、全ての利益項目で過去最高を更新した。
緊急事態宣言の解除後も在宅勤務と時差出勤を併用した勤務体制を継続するとともに、オフィスでの勤務に関しても感染予防に取り組むなど、新型コロナウイルスによる影響の極小化に努めした。このような状況のもと、主力事業であるデジタルコンテンツ事業は、近年、積極的に推進してきたデジタル販売の拡大により、大型新作タイトルとリピートタイトルの販売が伸長し、業績向上をけん引した。
主なセグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高353億7800万円(前年同期比21.3%増)、営業利益198億4900万円(同36.9%増)
4月に発売した新作タイトル『バイオハザード RE:3』(PS4、Xbox One、PC用)が堅調に推移するとともに、前期に発売した『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(PS4、Xbox One、PC用)が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが息の長い売行きを示したことにより、利益を押し上げた。モバイルコンテンツは、同社主力IPを用いたライセンス収入が利益に貢献した。
②アミューズメント施設事業…売上高40億3100万円(同35.3%減)、営業損益2億6200万円の赤字(前年同期9億1500万円の黒字)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一時の店舗休業を余儀なくされたが、緊急事態宣言の解除後、順次営業を再開し回復に努めた。期間中は「プラサカプコン高知店」をリニューアルしたが、新たな出退店はなく、施設数は前期末と同じく40店舗となっている。
③アミューズメント機器事業…売上高13億2500万円(同448.7%増)、営業利益1800万円(同72.2%減)
新型コロナウイルス感染症拡大に伴うホールオペレーターの休業や旧規則遊技機の撤去期限が延長されたことにより需要が伸び悩む環境の中、新機種「リングにかけろ1 ワールドチャンピオンカーニバル編」を発売するとともに、ライセンスなどの事業展開を行った。
④その他事業…売上高13億2300万円(同19.0%減)、営業利益5億5200万円(同24.6%減)
グローバルでの同社タイトルのブランド価値向上に向け、主力IPを活用したキャラクターグッズなどの販売拡大や映像化に注力した。また、eスポーツにおいてはチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」の開幕戦を「東京ゲームショウ2020 オンライン」内の公式放送で配信するなど、ユーザー層の拡大とビジネスチャンス創出に向けた中期施策の安定的な継続を図った。
■通期予想は変更なし
なお、2021年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高850億円(前期比4.2%増)、営業利益255億円(同11.7%増)、経常利益255億円(同11.1%増)、最終利益180億円(同12.9%増)の見込み。
緊急事態宣言の解除後も在宅勤務と時差出勤を併用した勤務体制を継続するとともに、オフィスでの勤務に関しても感染予防に取り組むなど、新型コロナウイルスによる影響の極小化に努めした。このような状況のもと、主力事業であるデジタルコンテンツ事業は、近年、積極的に推進してきたデジタル販売の拡大により、大型新作タイトルとリピートタイトルの販売が伸長し、業績向上をけん引した。
主なセグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高353億7800万円(前年同期比21.3%増)、営業利益198億4900万円(同36.9%増)
4月に発売した新作タイトル『バイオハザード RE:3』(PS4、Xbox One、PC用)が堅調に推移するとともに、前期に発売した『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(PS4、Xbox One、PC用)が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが息の長い売行きを示したことにより、利益を押し上げた。モバイルコンテンツは、同社主力IPを用いたライセンス収入が利益に貢献した。
前第2四半期 | 当第2四半期 | 増減率 | |
売上高 | 29,163 | 35,378 | 21.3% |
営業利益 | 14,503 | 19,849 | 36.9% |
営業利益率 | 49.7% | 56.1% | - |
②アミューズメント施設事業…売上高40億3100万円(同35.3%減)、営業損益2億6200万円の赤字(前年同期9億1500万円の黒字)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一時の店舗休業を余儀なくされたが、緊急事態宣言の解除後、順次営業を再開し回復に努めた。期間中は「プラサカプコン高知店」をリニューアルしたが、新たな出退店はなく、施設数は前期末と同じく40店舗となっている。
前第2四半期 | 当第2四半期 | 増減率 | |
売上高 | 6,233 | 4,031 | ▲35.3% |
営業利益 | 915 | ▲262 | - |
営業利益率 | 14.7% | - | - |
③アミューズメント機器事業…売上高13億2500万円(同448.7%増)、営業利益1800万円(同72.2%減)
新型コロナウイルス感染症拡大に伴うホールオペレーターの休業や旧規則遊技機の撤去期限が延長されたことにより需要が伸び悩む環境の中、新機種「リングにかけろ1 ワールドチャンピオンカーニバル編」を発売するとともに、ライセンスなどの事業展開を行った。
前第2四半期 | 当第2四半期 | 増減率 | |
売上高 | 241 | 1,325 | 448.7% |
営業利益 | 67 | 18 | ▲72.2% |
営業利益率 | 27.8% | 1.4% | - |
④その他事業…売上高13億2300万円(同19.0%減)、営業利益5億5200万円(同24.6%減)
グローバルでの同社タイトルのブランド価値向上に向け、主力IPを活用したキャラクターグッズなどの販売拡大や映像化に注力した。また、eスポーツにおいてはチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」の開幕戦を「東京ゲームショウ2020 オンライン」内の公式放送で配信するなど、ユーザー層の拡大とビジネスチャンス創出に向けた中期施策の安定的な継続を図った。
前第2四半期 | 当第2四半期 | 増減率 | |
売上高 | 1,633 | 1,323 | ▲19.0% |
営業利益 | 733 | 552 | ▲24.6% |
営業利益率 | 44.9% | 41.7% | - |
■通期予想は変更なし
なお、2021年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高850億円(前期比4.2%増)、営業利益255億円(同11.7%増)、経常利益255億円(同11.1%増)、最終利益180億円(同12.9%増)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697