
主力の韓国事業が2ケタの成長となるなど好調だった。『メイプルストーリー』や『アラド戦記』『サドンアタック』『FIFA ONLINE 4』が成長したほか、『風の王国:Yeon』『KartRider Rush+』『EA SPORTS FIFA MOBILE』『V4』などが貢献した。
なお、税引前利益と最終利益が前年同期比でマイナスとなったが、これは外貨建ての現金預金等について為替差損が発生した結果、前年同期比で金融収益は減少し、金融費用は増加したことによる。税負担の増加も最終利益のマイナス要因となった。

地域セグメント別の状況は以下のとおり。
①日本
売上収益は29億4900万円(前年同期比53.2%減)、セグメント損失は19億1300万円(前年同期は25億7800万円の損失)となった。
②韓国
売上収益は2073億3200万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益は1075億5800万円(同11.2%増)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLEの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。
③中国
売上収益は21億9600万円(前年同期比1.7%減)、セグメント利益は13億5900万円(同4.5%増)となった。
④北米
売上収益は124億7800万円(前年同期比1.4%増)、セグメント損失は10億0900万円(前年同期は42億3100万円の損失)となった。
⑤その他
売上収益は16億8500万円(前年同期比31.7%増)、セグメント損失は17億3700万円(前年同期は5億2200万円の損失)となった。
オーウェン・マホニー氏のコメント
「今年最大の新作『アラド戦記モバイル』の配信が延期となりましたが、複数の主要タイトルの力強い成長、また、配信プラットフォームをモバイルに拡大した人気タイトルの好調が業績を牽引し、売上収益は当社の業績予想レンジ内で着地しました。そして、主力タイトルの持続性及び多様性を反映する過去最高の第3四半期売上収益を達成しました。この強固な収益基盤をベースに、様々なプラットフォームと地域で新しい仮想世界(Virtual World)を提供し、成長を加速させて参ります。2021年のパイプラインは大変充実しています。これ程までにネクソンの将来を楽しみに思ったことはありません。」
■2020年12月通期の見通し

会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4462億1100万円、営業利益1241億7600万円、税引前利益1959億8700万円、最終利益1348億4800万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659