IMAGICA GROUP、第3四半期の営業損失は23.7億円

IMAGICA GROUP<6879>は、2月4日、第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表し、売上高が13.0%減の586億7000万円、営業損失が23億6900万円と減収・赤字転落となった。映像コンテンツ、映像制作サービス、映像システムいずれも厳しい状況だった。


・売上高:586億7000万円(前年同期比13.0%減)
・営業損失:23億6900万円(前年同期は3億5700万円の利益計上)
・経常利益:27億2900万円(前年同期は3億1000万円の損失計上)
・最終損失:6億6300万円(前年同期は8億1500万円の利益計上)

 


1)映像コンテンツ事業
売上高は138億8800万円(前年同期比30.7%減)、営業損失は5億6200万円(前年同期は営業損失2億300万円)となった。

TVCMなどの案件数は伸び悩み、TVアニメシリーズの制作本数減少や納品・放送スケジュール変更等は引き続き発生しているが、10月以降には公開延期となっていた実写、アニメの劇場映画作品の公開や、OTTでドラマが配信を開始したこと等により売上は回復基調となった。

また、音楽ライブ等の収録業務については、中止や延期はあったものの、無観客ライブへの配信が主流となり案件は増加傾向にある。


2)映像制作サービス事業
売上高は327億4300万円(前年同期比8.2%減)、営業損失は23億800万円(前年同期は営業損失5億5000万円)となった。

国内の映像技術サービス分野においては、TV番組向けのポストプロダクションサービスは継続して受注を確保し、TVCM向け及びアニメのポストプロダクションサービスにおいても受注の回復傾向が見られた。デジタルシネマは新作案件の減少により受注が伸び悩む一方で、OTT案件の増加によりエンコード等の受注が堅調に推移した。撮影・配信、アーカイブサービスはスポーツ再開やライブ収録の配信へのシフト等により受注が増加した。

海外の映像技術サービス分野においては、ダビングスタジオが徐々に再開し、足元では受注が回復基調にあるものの、欧米において厳しい状況が継続している。

人材サービス分野においては、依然として企業の新規採用活動は抑制傾向にあり、人材派遣・紹介事業については需要が前年を下回った。一方でデジタルコンテンツ事業においては、デバッグ事業の新規案件が増加し、ゲームの3DCG制作も堅調に推移した。


3)映像システム事業
第3四半期累計における業績は、売上高は129億9700万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は8億4200万円(前年同期比43.0%減)となった。

映像システム分野では、CMオンライン送稿がマーケットニーズの拡大により送稿数が伸長し増収を確保したものの、放送局向け案件は一部案件減や縮小などがあった。

イメージング分野においては、ハイスピードカメラは依然として国内や欧米の販売苦戦が続くも、アジア地域では回復基調となっている。また、台湾・中国向け映像・画像処理LSIの販売は継続して堅調に推移している。モバイルソリューション分野では、引き続きモバイルデータ通信の需要が拡大し、大幅な増収を達成した。


 
■2021年3月通期の見通し

2021年3月通期の見通しは以下のとおり。


・売上高:840億円(前期比10.7%減)
・営業損失:22億円(前期は13億5100万円の利益計上)
・経常利益:26億円(前期は4億1600万円の利益計上)
・最終損失:11億5000万円(前期は6億6400万円の利益計上)

 
株式会社IMAGICA GROUP
https://www.imagicagroup.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IMAGICA GROUP
設立
1935年2月
代表者
代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6879
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