セガサミーHD、第3四半期(4~12月)は営業益と経常益が第2四半期までの赤字から黒字に転換 エンタテインメントコンテンツ事業の利益が倍増

セガサミーホールディングス<6460>は、2月12日、2021年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、エンタテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野で新作販売やリピート販売が好調に推移したことやスマホゲームの新作貢献などにより、第2四半期までの営業・経常赤字進捗から黒字に転じた。

なお、構造改革に伴い、投資有価証券の売却益84億9100万円を特別利益に計上した一方、アミューズメント施設分野における子会社の株式譲渡損および希望退職者募集に伴う特別退職加算金などの構造改革費用290億4300万円を特別損失に計上している。

売上高2101億円(前年同期比25.2%減)
営業利益135億円(同51.8%減)
経常利益125億円(同51.4%減)
最終損益62億円の赤字(同229億円の黒字)
 

なお、各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①遊技機事業…売上高373億円(前年同期比56.7%減)、経常損益87億円の赤字(前年同期は194億円の黒字)
パチスロ遊技機は、「パチスロ七つの大罪」などの販売を行い、1万2487台の販売(前年同期は10万5860台)となった。パチンコ遊技機は、「P真・北斗無双 第3章」などの販売を行い、5万9359台の販売(前年同期は7万5094台)となった。

②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高1676億円(同10.0%減)、経常利益331億円(同106.8%増)
コンシューマ分野は、ゲーム本編については『Football Manager 2021』『龍が如く7 光と闇の行方』(欧米版)などの新作タイトルを発売したほか、リピート販売が好調に推移し、販売本数は3420万本(前年同期は1933万本の販売)となった。また、F2Pについては、9月に配信を開始した『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories』や『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』などの新作タイトルに加え、既存タイトルも好調に推移した。

アミューズメント機器分野は、UFOキャッチャーシリーズやプライズなどの定番製品の販売に加えて、 『StarHorse4』のコンテンツ更新料などを計上した。 アミューズメント施設分野は、6月中旬以降は全店舗で営業を再開し、郊外やショッピングセンターの店舗を中心に施設稼働の回復が進み、国内既存店舖の売上高は前年同期比で61.4%となった。

映像・玩具分野は、新型コロナウイルス感染症の影響により劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」の公開が延期となったが、映像制作や配分収入に伴う収入を計上したほか、玩具において定番製品を中心に販売し、 堅調に推移した。

③リゾート事業…売上高48億円(同41.1%減)、経常損益66億円の赤字(前年同期33億円の赤字)
「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、集客数の大幅な落ち込みが見られたことから、利用者数は前年同期比65.3%となった。一方で、「Go To トラベル事業」の影響などにより個人需要を中心に大幅な回復が見られた。また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が発生した。

海外は、PARADISE SEGASAMMY(当社持分法適用関連会社)が運営する「パラダイスシティ」において、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、1~9月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で38.7%、カジノ来場者数が前年同期比47.9%となるなど、大幅な落ち込みが見られた。
※PARADISE SEGASAMMYは12月決算のため3ヶ月遅れで計上

■通期予想を修正、営業益と経常益は黒字見通しに
なお、2021年3月期通期の予想については修正予想の発表(関連記事)を行っており、以下のとおり。

売上高2760億円(前期比24.7%減)
営業利益90億円(同67.4%減)
経常利益70億円(同72.3%減)
最終損益30億円の赤字(前期137億円の黒字)
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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