enish、20年12月期の決算は増収、赤字幅縮小に 10~12月は営業益で6年ぶりの黒字転換を達成 10月リリースの『ごとぱず』が好発進

enish<3667>は、2月12日、2020年12月期の決算(非連結)を発表、新作『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(以下『ごとぱず』)の寄与もあり、売上高は増収となり、各利益項目の赤字幅も縮小した。

売上高40億7300万円(前年同期比2.9%増)
営業損益5億9600万円の赤字(前年同期14億5600万円の赤字)
経常損益6億4100万円の赤字(同14億6200万円の赤字)
最終損益10億4400万円の赤字(同14億6900万円の赤字)
 

なお、第4四半期期間(10~12月)を見ると、売上高が前四半期比(QonQ)で45.4%増、営業利益は1億2700万円の黒字と6年ぶりの黒字転換を果たしている。

10月27日にリリースした新作『ごとぱず』は、原作ストーリーはもちろん、週刊少年マガジン編集部完全監修の新作ストーリーをフルボイスで体験でき、すでに400万ダウンロードを突破しており、イベント施策を継続的に実施したことで売上収益に貢献した。今後もTVアニメ放送連動企画や魅力的な施策を講じていくことで収益基盤の安定化に努めていく。

10周年を迎えた『ぼくのレストラン2』および『ガルショ☆』は、他社IPとのコラボレーション施策などにより、引き続き安定水準を維持している。『De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~』は、1周年に向けてゲーム内の活性化を図った。3周年を迎えた欅坂46・日向坂46公式ゲームアプリ『欅のキセキ/日向のアユミ』と、『HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD』は、売上高を維持するなか、効率的な運営体制の見直しを進めた。

新作の開発については、IPタイトルの開発を進めておりますが、自社開発と共同開発の分散とともに、運営に海外を活用することにより、日本チームが新規開発に特化できる体制を構築することで、開発費の増加が生じないよう開発の長期化や開発費の高騰など各種リスクの低減を図りながら、高品質なタイトルの開発を行っている。

なお、同社は、収益構造の最適化の観点でリストラクチャリングを実行しており、本店移転に伴う特別損失および人員の適正化に伴う特別退職金を計上している。また、保有する投資有価証券について、実質価額が著しく低下したため、投資有価証券評価損1900万円を計上している。

■通期予想は非開示
2021年12月期通期の予想については、モバイルゲーム事業を取り巻く環境の変化が激しく、同社の業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難とし、非開示としている。
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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