KLab<3656>の2020年12月期の第4四半期(2020年10-12月)の連結決算は、売上高が前年四半期日27.1%減の75億9100万円、営業損失が1億0400万円(前四半期は15億円の利益計上)、経常損失が2億3800万円(同12億3500万円の利益計上)、最終損失が8800万円(同8億3900万円の利益計上)となり、大幅減収・赤字転落となった。通期決算では過去最高の売上高を記録したが、この四半期に限っては厳しい内容となった。
主力の『BLEACH Brave Souls』や『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』などで前四半期に実施した周年イベントの反動が出たことに加えて、リリース当初は好調だった『テイルズ オブ クレストリア』の売上が落ち込んだため、としている。主要タイトルの売上が想定を下回ったという。
▲売上は一定のラインを超えると利益が大きく伸びるため、コストを減らしつつ、売上を伸ばす取り組みを行っているという。
売上のうち、海外分については同31.0%減の25億7400万円だった。『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』と『BLEACH Brave Souls』がけん引したものの、周年関聯の反動や『テイルズ オブ クレストリア』の落ち込みもあって、売上は前四半期実績を大きく下回った。
各タイトルについては以下のようにコメントしている。
・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)
安定的に推移。JP版、GL版ともに横ばい。
・BLEACH Brave Souls(ブレソル)
前四半期に実施した5周年記念キャンペーンの反動減などにより、 JP版、GL版ともに減少。
アジア版はリリース後の一服感により減少。
・キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~(キャプテン翼)
大型アップデートの実施などもあった第3四半期には及ばず、JP版、GL版ともに減少。
・うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live(シャニライ)
前四半期に実施した3周年記念キャンペーンの反動減により、JP版、GL版ともに減少。
・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(スクスタ)
前四半期に実施した1周年記念キャンペーンの反動減により、JP版は減少、GL版は横ばい。
・テイルズ オブ クレストリア(テイクレ)
7月のリリース直後は好調に推移していたものの、4Qに入ってからは減少。
※バンダイナムコエンターテインメント配信
また、売上が27%減ったのに対して、売上原価が15.0%減の64億7100万円、販売管理費が5.7%減の12億2400万円にとどまった。売上原価の減少は、プラットフォームへの決済手数料など売上連動費用が減ったことによる。前四半期に『BLEACH Brave Souls』アジア版のリリースに合わせて広告宣伝費を支出したが、この四半期は計上しなかった。
▲コストコントロールもあり、労務費や人件費、業務委託費は横ばいに。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656