JPモルガン証券は、1月27日付けレポートで、サイバーエージェント<4751>について、投資判断「Overweight」、目標株価30万円でカバレッジを開始した。
JPモルガンでは、2つのテーマから恩恵を享受する企業と見ているという。インターネット広告の持続的な増加と、「Ameba」とソーシャルアプリの展開により、ソーシャルメディア事業の拡大機会を生かすことだ。新しいテーマではないが、着実に業績を達成し、中期的にも成長を遂げる態勢が整っていると高く評価している。
インターネット広告代理事業については、会社全体の売上に占める割合が高く、特にリスティング広告に強みを持つ同社にとって広告需要の回復はポジティブな要素。さらに同事業は、売上拡大戦略から利益の最大化を重視する姿勢に転じたことで営業利益率も5.4%から8.2%に上昇した。今後、増収率が高まれば営業利益率もさらに高まると予想している。
ソーシャルメディアについては、「Ameba」ブログ事業とアイテム課金、社内広告収入による売上ミックスが改善していると指摘。SAP事業については、CAモバイルやジークレストだけでなく、CyberXやサムザップといった小規模企業も関わっているが、高採算の事業になるとみているようだ。同事業の売上比率も2009年度の2.7%から2010年度には9.2%まで上昇する、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751