新型コロナの感染拡大が『ドラゴンクエストウォーク』のユーザー動向に与えた影響は限りなく低い【ゲームエイジ総研調査】

ゲームエイジ総研は、『ドラゴンクエストウォーク』の新型コロナの感染拡大がユーザー動向に与えた影響に関する調査レポートを公開した。同社のマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」のデータを活用したものだが、「その影響は限りなく低い」とする結論をまとめた。


<以下、プレスリリースより>

 
■新型コロナウイルス感染症の拡大による目立った影響は少ない傾向

初めにサービス開始からの【Monthly】のアクティブユーザーの推移を見ていきます。 リリース直後の2019年9月は335万人を記録し、 そこから減少傾向にあります。 世間に新型コロナウイルス感染症の影響が現れ始めた2020年も極端に大きな影響を受けるわけではなく、 なだらかに減少傾向が継続しており、 2021年3月時点では129万人のアクティブユーザー数になっています。 【グラフ1.】



それでは次に、 リリース12週後の【Weekly】のアクティブユーザーの推移を見てみます。
配信初週には266.06万人を記録し、 以降12週に渡り僅かな減少は見られるものの、 12週平均で219.11万人/週と多くのアクティブユーザー数を維持しています。 【グラフ2.】



『ドラゴンクエストウォーク』では2020年4月6日に、 あまり外出しなくてもゲームが楽しめるようになった仕様の調整が行なわれました。 そこで仕様調整が行なわれてから12週のWeeklyアクティブユーザーの推移を見ていきます。

仕様調整後は140万人前後を推移しており、 大きな増減がみられない結果になっています。 この結果から新型コロナウイルス感染症自体の影響は少なく、 仕様の調整による大きな増減は見られないことがわかります。 【グラフ3.】



つまり元々プレイしていたプレイヤーはプレイを続け、 一度離れてしまったプレイヤーは仕様の調整に関わらず戻ってくることは少なかったということが言えるでしょう。

では直近12週のWeeklyアクティブユーザーの推移はどうでしょうか。

こちらも110万人前後で安定しており、 12週平均のアクティブユーザー数も109.28万人/週となっています。 【グラフ4.】



サービス開始から時間が経っているのでアクティブユーザー数の減少自体は避けられないものでありますが、 むしろこの情勢の中でも安定してプレイヤーを擁する作品と言えるでしょう。



 
■時間とともにコアなユーザーを増やしている『ドラゴンクエストウォーク』

それではこの「リリース後」「調整後」「直近」3期間の詳細なデータを見ていきましょう。

性年代別のユーザー構成を見ると、 リリース直後は10代~20代男性の若年層が多く、 時間を経るにつれて30代~40代男性の構成が増加しています。 【グラフ5.】



最新のゲームに乗り換えていく傾向の強い若年層は、 サービス開始時にはプレイしていたものの徐々に減少する一方、 子供のころから『ドラゴンクエスト』というIPに親しんできた30代男性、 40代男性が継続的にプレイしている結果が見られました。

続いて、 プレイ時間を見ると、 リリース後は20分未満のプレイヤーが25.4%で、 180分以上のプレイヤーが19.6%という結果でした。 平均プレイ時間は120.5分/日です。 直近の平均プレイ時間を見ると147.8分/日と、 リリース後よりも長時間となっています。 20分未満のプレイヤーが19.9%と減少しており、 反対に180分以上のプレイヤーが25.5%に増加しています。 【グラフ6.】



このことから、 初期はライトユーザーの比率が多かったのに対し、 現状のユーザーはヘビーユーザーの比率が多くなっていることがわかります。 こちらのデータからも新型コロナウイルス感染症の影響が強く出ている結果は見受けられませんでした。

位置情報を使ったゲームは外出することが必須のため、 新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けると思われていましたが、 『ドラゴンクエストウォーク』のデータからはそのような傾向は見られませんでした。 外出しづらい今の日常ですが、 位置情報を使ったゲームであっても状況にあわせた調整等をふまえて、 ユーザーの立場からプレイのしやすさを提供することで、 コアなユーザーを獲得し続けることが可能であるという結果が見られました。
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