ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が2月1日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高807億7200万円(前年同期比178.2%増)、経常利益401億4700万円(同244.4%増)、四半期純利益223億2800万円(同244.2%増)だった。
同社によれば、SNS「モバゲータウン」で提供しているソーシャルゲームのタイトル数の充実と、テレビCMを中心とした積極的な広告宣伝活動などの結果、ソーシャルゲームのアイテム課金売上が順調に増加した、としている。収益性の高いゲーム関連の売上の拡大により、広告宣伝費や事業拡大に伴う支払手数料、人件費等の増加を吸収し、売上高、営業利益ともに5四半期連続で過去最高を更新したとのこと。
また、米国と中国で連結子会社を通じて運営していた携帯電話向けSNSについては、スマートフォンへの対応など戦略の見直しに伴う事業整理により、減損損失3億0900万円や子会社の整理損1億8900万円を計上したが、四半期純利益でも過去最高を更新した。
■3月通期の予想と取り組み
3月通期は、売上高1130億円(前期比134.9%増)、経常利益553億円(同157.0%増)、当期純利益307億円(同170.0%増)を見込む。
同社では、引き続きソーシャルゲームプラットフォームの強化に経営資源を集中し、「X-device」「X-border」の2本柱とする成長戦略を推進する、としている。国内では、「モバゲータウン」と「Yahoo!モバゲー」の積極的な広告宣伝とゲームラインナップの充実を図るほか、「モバゲータウン for Smartphone」のオープン化を実施し、ユーザーの獲得に注力する。
海外では、世界統一ブランド「mobage」を使用し、ngmocoを通じて世界共通のサービスを提供する。プラットフォームのオープン化とゲーム開発エンジン「ngCore」を提供し、国内外からのゲームデベロッパーから多種多様なゲームの提供を受けるとともに、グローバルなユーザーの獲得を積極的に進めていく、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432