【決算プレビュー】シリコンスタジオ、5月中間決算を7月6日に発表する予定 第1四半期から損失計上からの挽回に注目

シリコンスタジオ<3907>は、2021年11月期の5月中間期(20年12月~21年5月)の連結決算を7月6日に発表する予定だ。同社は、業績予想については、5月中間期は開示しておらず、2021年11月通期のみ開示している。

2021年11月通期は、売上高43億5000万円(前期比5.2%増)、営業利益1億1000万円(同49.0%増)を見込む。


・売上高:43億5000万円(同5.2%増)
・営業利益:1億1000万円(同49.0%増)
・経常利益:1億1000万円(同42.1%増)
・最終利益:7000万円(同326.2%増)


続いて今年4月に発表した第1四半期(20年12月~21年2月)の連結決算を見ると、売上高9億0400万円(前年同期比14.2%減)、営業損失1億5300万円(前年同期は300万円の利益計上)と減収・赤字転落となった。


・売上高:9億0400万円(同14.2%減)
・営業損失:1億5300万円(同300万円の利益計上)
・経常損失:1億4500万円(同700万円の利益計上)
・最終損失:1億6100万円(同800万円の損失計上)


同社によると、開発推進・支援事業と人材事業はいずれも前年同期比で減収・損失計上となった。ミドルウェアライセンス販売や受託開発の売上高が減収となったことや、エンターテインメント業界における採用側、求職者の動きが慎重になっていることが背景だったという。

また、子会社において2次下請けとして受託したゲームアセット開発案件の第2フェーズにおいて、プロジェクト進行の過程で契約範囲外の成果物制作のオーダーがあったものの、追加オーダー分について請求を行っているものの、相手先が交渉の場につく気配を示さないことから弁護士と協議しつつも、受注損失引当金繰入額9100万円を計上したという。

厳しいスタートになったかに見えるが、子会社の不採算案件については3月に開発が完了したとのこと。これ以降は空いたリソースを収益案件に振り向けることで、収益面での挽回を図る、としている。第2四半期ではどこまで取り戻せるかが注目点と言えそうだ。
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
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