バンダイナムコHD、第3四半期は経常益236%増の165億円-定番玩具とカード商材が好調

 バンダイナムコホールディングス<7832>が2月3日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高2880億3000万円(前年同期比1.8%増)、経常利益165億7700万円(同235.9%増)、四半期純利益36億7300万円(前年同期117億4400万円の赤字)だった。  同社では、国内定番キャラクターの玩具やカード商材が好調に推移したことに加え、リスタートプランに基づいて着手した施策により、コンテンツ事業、アミューズメント事業を中心に一定の成果を上げることができた、としている。  セグメント別では、トイホビー事業では、「仮面ライダーオーズ/000」や「ハートキャッチプリキュア!」、「たまごっち」などの定番キャラクターが好調に推移するとともに、カードゲームではデジタルカードダス、ソーシャルゲームと連動した「プロ野球オーナーズリーグ」が好調だったとのこと。売上高1163億0900万円、セグメント利益135億6100万円。  コンテンツ事業では、家庭用ゲームは海外を中心に新たなフランチャイズ化を目指した新規タイトルが計画を下回ったが、国内では、「ゴッドイーターバースト」や「AKB1/48 アイドルと恋したら…」などが人気になったようだ。売上高1302億6100万円、セグメント利益35億5300万円。  アミューズメント施設事業では、国内市場が底打ち感が出てきた中、「ウルトラマン」や「たまごっち」などのキャラクターの世界観を体感できる差異化された店舗が好調だったという。売上高464億8900万円、セグメント利益14億5400万円。   ■3月通期の予想について  3月通期は、売上高3950億円(前期比4.3%増)、経常利益135億円(同607.6%増)、当期純利益18億円(前期299億2800万円の赤字)を見込む。従来予想に比べて、売上高を50億円減額し、経常利益30億円増額した。  同社では、トイホビーでは定番キャラクターの新商材を立ち上げ、来期以降の成長を見据えた新規商材の展開を図る。トレーディングカードについては、「バトルスピリッツ」や「プロ野球オーナーズリーグ」のさらなる浸透を図る。  コンテンツ事業では、「ニンテンドー3DS」向けに3タイトルを期中に発売する。また、「ガンダムロワイヤル」を中心としたソーシャルゲームの展開も積極的に行うとしている。