東映アニメ、第1四半期(4~6月)決算は売上高4%増、営業益6%増に 海外版権の商品化権とゲーム化権販売が好調

  • 東映アニメーション<4816>は、7月28日、2022年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、海外版権の商品化権とゲーム化権販売がともに好調に推移し、第1四半期として史上3番目の売上高、営業利益、経常利益を確保した。

    売上高131億8700万円(前年同期比4.0%増)
    営業利益42億4500万円(同6.5%増)
    経常利益42億2700万円(同1.6%増)
    最終利益30億4800万円(同4.5%減)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①映像製作・販売事業…売上高43億1400万円(前年同期比16.0%減)、セグメント利益9億4800万円(同37.2%減)
    劇場アニメ部門は、3月に「映画ヒーリングっど ♥ プリキュア」、6月に「ジャーニー」を公開した。前年同期に「美少女戦士セーラームーンEternal」など複数作品の製作収入を計上した反動減から、大幅な減収となった。

    テレビアニメ部門は、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「トロピカル~ジュ!プリキュア」「ワンピース」「デジモンアドベンチャー:」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の6作品を放映した。放映本数が増えたことなどにより、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    コンテンツ部門は、前年同期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDの反動減から、大幅な減収となった。

    海外映像部門では、前年同期のサウジアラビア向け劇場作品の納品や、北米で好調に稼働した「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場上映権販売の反動減から、大幅な減収となった。

    その他部門では、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

    ②版権事業…売上高84億9100万円(同21.3%増)、セグメント利益42億6400万円(同25.8%増)
    国内版権部門は、「ワンピース」などのタイアップ・販促向け許諾が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったことから、減収となった。

    海外版権部門は、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売や「スラムダンク」のアプリゲームに加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

    ③商品販売事業…売上高3億3100万円(同19.8%減)、セグメント損益8700万円の赤字(前年同期7500万円の赤字)
    商品販売部門は、ショップ事業においては新型コロナウイルスの影響を大きく受けた前年同期から正常化しつつあるものの、前年同期稼働した「東映まんがまつり(おしりたんてい)」や「美少女戦士セーラームーンEternal」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズなどの販売の反動減から、大幅な減収となった。

    ④その他事業…売上高6400万円(同55.1%減)、セグメント損益8800万円の赤字(前年同期3400万円の赤字)
    その他部門は、催事イベントやキャラクターショーなどを展開した。前年同期稼働した「おしりたんてい」や「ワンピース」のイベント・催事の反動減から、大幅な減収となった。

    ■通期予想は変更なし
    なお、2022年3月期通期の連結業績予想については、従来予想からの変更はなく、以下のとおり。

    売上高510億円(前期比1.2%減)
    営業利益110億円(同29.0%減)
    経常利益113億円(同29.6%減)
    最終利益76億円(同31.3%減)

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高874億5700万円、営業利益286億6900万円、経常利益297億9100万円、最終利益209億円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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