「ABEMAは目標とする形になりつつある」(CA藤田社長) 「WINTICKET」は最後発から業界トップクラスに成長 広告と課金、周辺ビジネスで収益化へ
サイバーエージェント<4751>は、この日(7月28日)、第3四半期(2021年4~6月)における「ABEMA」を中心とするメディア事業の売上高は、前年同期比で48.7%増の199億1300万円と大幅増収を達成したことを明らかにした。営業赤字についても38億3000万円と徐々に減少している。
説明会に臨んだ藤田晋社長は、「一見すると、ここ最近は伸び悩んでいるように見えるかもしれないが、昨年、ブーム的に伸びたオンラインライブのPPV(ペイパービュー)が落ち着きを見せる中、広告や課金、周辺事業で伸ばすことでカバーした」と明かした。
特に競輪のネット投票サービス「WINTICKET」の取扱高は、同445.8%増の393億円と高い成長が続いた。ABEMAでのレース映像の中継や、独自予想データの提供などを行ったことが奏功。
「当社は最後発に近い形で参入した。自分たちで権利を取りサービスを開発したが、2年ほどで業界トップクラスに追いついた。このままいけばトップになれるだろう。広告と課金、さらに周辺ビジネスで稼いでいくという目標が現実化しつつある」と述べた。
高水準の週次アクティブユーザー数を支えるのはコンテンツの充実だ。メジャーリーグの生中継が大谷選手の活躍で注目を集めているほか、コパ・アメリカの生中継、全英オープンの中継、そして社会性の強いオリジナルドラマの制作などコンテンツの充実にも努めた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751