ボルテージ<3639>は、この日(8月12日)、新しく導入された「収益認識に関する会計基準」に伴う売上と費用計上のルール変更の概要について発表した。業績に大きな影響を与えそうなのが、売上計上のタイミングだ。
これまではユーザーがアプリ内通貨を購入したタイミング=ユーザーが「課金」したときに売上計上を行っていたが、今期以降はアプリ内通貨とアイテムを交換した時に計上するようになる。
ユーザーが実際にアプリ内通貨を消費しないと売上計上できないため、売上計上が遅れる可能性がある。影響を受けるのは売上の数%になるそうだ。また未消費の場合は12ヶ月後に計上するという。
他方、売上計上タイミングの変更に伴いプラットフォームに支払う手数料の計上が遅れるかというとそうではないようだ。こちらは従来どおり「課金」が発生したタイミングで計上する。
つまり、アプリ内通貨をすぐにすべてを消費しないと考えられるため、売上に対して費用が先行して発生する状態となる。短期的には営業利益を圧迫する要因になるとみているそうだ。
このほか、賞与引当金の計上ルールも変更する。こちらは半期ごとに引き当てていたが、通期で一定額を引き当てる。総額は変わらないものの、労務費は従来比で上期が増加、下期が減少する見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639