ビーグリー、第2四半期(1~6月)決算は売上高92億円、営業利益7億円に スマホゲーム『無職転生』は「まんが王国」とのコラボも

  • ビーグリー<3981>は、8月13日、2021年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、前期の第4四半期より、ぶんか社の子会社化により連結決算に移行したため、前年度比較はないものの、単独業績との比較では、売上高、営業利益、経常利益は増加、最終利益は減少している。

    売上高92億4900万円(前年同期単独業績55億2400万円)
    営業利益7億2300万円(同5億5400万円)
    経常利益6億5100万円(同5億6600万円)
    最終利益2億7200万円(同2億6100万円)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①プラットフォームセグメント…売上高60億4200万円、営業損益4200万円の赤字
    主力のコミック配信サービス「まんが王国」は、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるべく、お得感を訴求するキャンペーンやブランディング活動に注力した。2021年4月には15周年を迎え、様々な記念キャンペーンを実施するなど、お得感の訴求や幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行った。また、TVCMやTV番組とのタイアップ企画など、ユーザーの興味・関心を促進し、サイトへの流入を促す幅広い広告宣伝活動も積極的に実施している。

    さらに2021年6月には、日本テレビにて放映された漫画家発掘ドキュメントバラエティー「THE TOKIWA」のオーディション合格者と原作者が共同で制作した作品「恋の六道、愛の辻」や、テレビ朝日系「まんが未知」の番組内で制作された作品を「まんが王国」で配信するなど、作家デビュー支援やコンテンツの差別化を推進している。

    小説投稿サービス「ノベルバ」は、竹書房での書籍化確約に加え、「まんが王国」およびぶんか社での電子コミック化などを想定した「恋愛小説コンテスト」を2021年4月にパブリッシングリンクと共同で開催した。さらに、同月にはオリジナルレーベル「ノベルバノベルズ」の公式グッズを通販サイト「FUNDIY STORE」にて販売開始し、5月にはマッグガーデンと協業で、人気投稿小説「妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪~生まれ持ったチートは最強!!~」のコミカライズを「まんが王国」にて配信開始するなど、サービス間のシナジー促進にも努めた。

    IPプロデュースは、人気アニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」のスマートフォンゲーム『無職転生~ゲームになっても本気だす~』を2021年3月に配信開始し、その後もアプリ内イベントの実施や新機能の実装などのゲーム内コンテンツの拡充を進めるとともに、「まんが王国」とのコラボ企画実施や「FUNDIY STORE」でのグッズ販売を開始するなど、他サービスとのシナジー創出にも取り組んだ。

    ②コンテンツセグメント…売上高32億9100万円、営業利益7億6700万円
    大型連休における各電子書店向けへの大規模施策が効果的だったことに加え、4月に創刊された女性向け漫画ジャンルの新レーベル「&.Emo comics」作品が幸先の良いスタートを切るなど、引き続き好調に推移した。

    また紙出版においては、コミックスで20タイトル(昨年比2.5倍)の重版を積み上げ、定期誌においても女性向けファッション・クルマジャンルを中心に堅調を維持している。

    注力分野として新たに立ち上げたライトノベル事業においては編集・制作活動を開始、グループとしてジャンルの強化をしており、まんが王国向けコミカライズ作品の制作も順調に進捗した。

    ■通期予想は変更なし
    なお、2021年12月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高196億8200万円
    営業利益13億5000万円
    経常利益12億1000万円
    最終利益5億2400万円

株式会社ビーグリー
https://www.beaglee.com/

会社情報

会社名
株式会社ビーグリー
設立
2004年10月
代表者
代表取締役社長 吉田 仁平
決算期
12月
直近業績
売上高190億8000万円、営業利益14億9600万円、経常利益14億4000万円、最終利益6億8900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3981
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