アルファポリス、第1四半期決算は営業利益17%増の4億円…刊行点数の増加と『月が導く異世界道中』の出荷好調で

アルファポリス<9467>の第1四半期(21年4~6月)の決算は、売上高17億0300万円(前年同期比16.9%増)、営業利益4億円(同17.2%増)、経常利益4億0100万円(同17.2%増)、最終利益2億4900万円(同15.4%増)と2桁の増収増益だった。

・売上高:17億0300万円(同16.9%増)
・営業利益:4億円(同17.2%増)
・経常利益:4億0100万円(同17.2%増)
・最終利益:2億4900万円(同15.4%増)

同社では、刊行点数の増加に加え、2021年7月からのアニメ放送にあわせた『月が導く異世界道中』の出荷の好調等を要因として、売上、利益ともに前年同期比で増加した、としている。。

① ライトノベル
第1四半期累計の刊行点数は46点(前年同期比5点増)となった。各書籍の売れ行きについては、2021年7月からTVアニメ放送を開始した『月が導く異世界道中』の最新巻を刊行し、当シリーズの新刊及び既刊が好調な売れ行きを示した。また、電子書籍については、引き続き親和性の高い女性向け小説を中心に好調を維持し、売上を牽引した。結果、第1四半期累計の売上高は前年同期を上回る金額で着地した。

② 漫画
第1四半期累計の刊行点数は前年同期を上回る25点(前年同期比1点増)となった。シリーズ累計600万部を突破した『ゲート』やTVアニメ化した『月が導く異世界道中』をはじめとした、ライトノベルヒット作をコミカライズした人気シリーズの続刊が好調に推移した。また、当ジャンルとの親和性が非常に高い電子書籍についても、『異世界でカフェを開店しました。』等のロングヒットシリーズの最新巻配信等が引き続き好調に推移し、売上は増加した。結果、第1四半期累計の売上高は前年同期を大きく上回る金額で着地した。

③ 文庫
第1四半期累計の刊行点数は前年同期を大きく上回る36点(前年同期比7点増)となった。人気シリーズ『ゲートSEASON2』の文庫版を刊行し、同タイトルが当ジャンルの売上を牽引した。また、第3回キャラ文芸大賞の応募作から『恋文やしろのお猫様』を刊行する等、引き続き取り扱いジャンルの拡大及び強化に向けた取り組みを積極的に実施してきた。しかしながら、刊行計画の関係により、刊行書籍1点あたりの発行部数が前年同期より減少した影響から、第1四半期累計の売上高は前年同期を僅かに下回る結果となった。

④ その他
第1四半期累計の刊行点数は前年同期と同数の4点となった。強化中の絵本ジャンルからは、人気絵本作家の新井洋行氏の新作『ものおもう』を刊行した。また、同社Webサイトで200万PVを超える人気ビジネス連載を書籍化した『仕事で折れない心のつくり方』を刊行し、ビジネス書の強化にも引き続き注力してきた。

 

なお、会計方針の変更として、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期の期首から適用している。このため、前年同期比較は基準の異なる算定方法に基づいた数値を用いているという。

 

■2022年3月期の見通し

2022年3月期は、売上高93億円(前期比20.2%増)、営業利益24億円(同10.9%増)、経常利益24億円(同10.5%増)、最終利益14億8800万円(同11.5%増)を見込む。

・売上高:93億円(同20.2%増)
・営業利益:24億円(同10.9%増)
・経常利益:24億円(同10.5%増)
・最終利益:14億8800万円(同11.5%増)

株式会社アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/company

会社情報

会社名
株式会社アルファポリス
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長 梶本 雄介
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
9467
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