【決算レポート】KLab、第2四半期は減損で粗利改善も赤字継続 『スクスタ』と『ブレソル』軟調 新作は『ラピスリライツ』を下期リリース予定

 

KLab<3656>の第2四半期(2021年4月~6月)の連結決算は、売上高59億4400万円(前四半期比7.0%減)、営業損失3億3700万円(前四半期は5億0500万円の損失)、経常損失4億3200万円(同3億8600万円の損失)、最終損失3億2100万円(同13億8300万円の損失)だった。ソフトウェアの減損処理を行ったことで減価償却費が減り、売上総利益は改善したものの、減収が響いて前四半期に続いて赤字となった。

・売上高:59億4400万円(同7.0%減)
・営業損失:3億3700万円(同5億0500万円の損失)
・経常損失:4億3200万円(同3億8600万円の損失)
・最終損失:3億2100万円(同13億8300万円の損失)

 

引き続き厳しい結果となったが、同社では、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~(以下、キャプテン翼)』の周年イベントが貢献したものの、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(スクスタ)』と『BLEACH Brave Souls(ブレソル)』の売上が軟調に推移したことが響いた、としている。

 

費用面では、売上に連動する使用料/支払手数料が減少したほか、『テイルズ オブ クレストリア』と『スクスタ』の減損処理を行ったため、減価償却費も大きく減ったという。他方、『キャプテン翼』の周年イベントに関連して広告宣伝費が増えた。追加で減損を行う予定はなく、費用は「当面はこの水準が続く見通し」(同社)だという。

 

2021年12月通期の連結業績予想の下方修正を行い、売上高255億円~285億円(前回予想270億円~320億円)、営業利益16億円の損失~10億円の利益(同5億円の損失~18億円の利益)、経常利益15億円の損失~11億円の利益(同3億円の損失~20億円の利益)、最終利益20億円の損失~2000万円(同13億円の損失~2億円の利益)とした。

・売上高:255億円~285億円(前回予想270億円~320億円)
・営業利益:16億円の損失~10億円の利益(同5億円の損失~18億円の利益)
・経常利益:15億円の損失~11億円の利益(同3億円の損失~20億円の利益)
・最終利益:20億円の損失~2000万円の利益(同13億円の損失~2億円の利益)

 

修正理由として、『スクスタ』と『ブレソル』を中心に既存タイトルの減衰を想定した、としている。他方、下期において、複数タイトルの周年イベントを控えていることから上期に比べて収益は増える見通し。新作については『ラピスリライツ』をリリースする予定で、これに伴い収益とともに、広告宣伝費や減価償却費、労務費、業務委託費などが増える想定だ。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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