【決算レポート】カヤック、第2四半期はハイカジと受託伸び過去最高売上 eスポーツや地域創生事業への先行投資で営業益は43%減

 

カヤック<3904>の第2四半期(2021年4~6月)連結決算は、売上高28億6800万円(前四半期比[QonQ]1.7%増)、営業利益2億0900万円(同43.2%減)、経常利益2億1100万円(同48.8%減)、最終利益1億2400万円(同60.9%減)と増収・大幅減益となった。ゲーム事業を中心として売上が伸び四半期ベースとしては過去最高を記録したものの、eスポーツや地域創生事業への先行投資を行ったことが響き、営業利益は大きく減った。

・売上高:28億6800万円(同1.7%増)
・営業利益:2億0900万円(同43.2%減)
・経常利益:2億1100万円(同48.8%減)
・最終利益:1億2400万円(同60.9%減)

 

■クライアントワーク

売上高:5億2700万円(同35.6%減)

WEBにとどまらないVRやAIなども活用した広告・PR制作サービスを行っている。企業の期末の直後の四半期ということもあり、例年、QonQでは減収となる傾向がある。ただ、前年同期比ではプラス37%となるなど堅調だった。

 

■ゲーム

売上高:15億1300万円(同53.4%増)

ゲームの開発体制は、カヤックから子会社のカヤックアキバスタジオにシフトした。アキバスタジオでは、ゲームに加えて、アニメ・エンタメ領域の受託開発を拡大している。アキバスタジオの受託で大型案件が計上されたほか、ハイパーカジュアルゲームの売上もQonQで3割の伸びとなるなど好調だった。ハイパーカジュアルゲームは『Ball Run 2048』が貢献した。

 

 

■ゲームコミュニティ

売上高:5億6000万円(同6.7%減)

コミュニティを軸としてゲーム周辺領域のサービスを提供している。引き続き大型の大会運営案件の引き合いは増えており、体制強化を進めているという。

 

Tonamelの大会開催数は20.4%増の2,316大会となった。全体的な伸長の中でも特に、新たにリリースした大会形式(フリーフォーオール)の浸透や、一部のオフライン大会の再開などが影響した。

 

■ちいき資本主義

売上高:4200万円(同77.5%減)

自治体会計年度末である第1四半期に多くの売上が計上されることもあり、QonQ減収となった。プラットフォームサービスの拡大などにより、前年比では成長を続けている、としている。

  

■その他サービス

売上高:2億2300万円(同2.2%減)

引き続きプラコレ、鎌倉R不動産が堅調に推移した。

 

■2021年12月通期の見通し

2021年12月通期は、売上高100億円(前期比14.3%増)、営業利益10億円(同34.3%増)、経常利益9億5000万円(同28.2%増)、最終利益5億8000万円(同14.8%増)を見込む。

・売上高:100億円(同14.3%増)
・営業利益:10億円(同34.3%増)
・経常利益:9億5000万円(同28.2%増)
・最終利益:5億8000万円(同14.8%増)

 

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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