【決算カレンダー】ゲーム関連企業の5～7月決算発表が今週末から本格化　gumiは新作や新事業の動向は？　1Q低進捗のcolyの成長シナリオに関心

ゲーム・ネット関連企業の5～7月決算が今週末から来週半ばにかけて発表される。主なところでは、エイチーム<3662>とgumi<3903>、HEROZ<4382>が9月10日、アピリッツ<4174>とcoly<4175>が14日に発表を予定している。なお、ブシロード<7803>は6月期に決算期を変更したため、この四半期グループからは外れる形となっている。

前四半期は2回目の緊急事態宣言の影響を受けていたが、この四半期は4月25日に東京都、大阪府、京都府、兵庫県に3回目の緊急事態宣言が発令され、エリアを拡大しつつ、6月20日まで実施されており、各社は同程度の影響を受けている可能性が高い。

gumiは、前四半期では主力タイトルの配信長期化や新規タイトルの配信遅延などもあって、主力のモバイルオンラインゲーム事業が赤字計上となった。ただ、足元は新作『乃木坂的フラクタル』がリリースされ、ストアランキングトップ30圏に入るなど、状況に改善傾向が出ているものと思われる。その一方で、これまで新事業をけん引してきた創業者の國光宏尚氏が取締役を退任し、同社の経営から離れることとなった影響はしっかりと見定めておく必要があるだろう。

colyは、下期偏重型の予算配分という前提はあるものの、6月に発表した第1四半期決算では通期計画に対する進捗率の低さが市場の懸念を集める形となった。上場後の次の成長のビジョンをどう描いていくのか、市場の懸念を払拭することはできるのか、その発表内容が注目されるところ。