【決算レポート】エイチーム、第4四半期はQonQで減収減益 ライフサポートは繁忙期からの反動減 『FFVII FS』開発費や「サイマ」CMも響く

 

エイチーム<3662>の2021年7月期の第4四半期(21年5月~7月)の連結決算は、売上高77億4200万円(前四半期比[QonQ]10.3%減)、営業利益1億2000万円(同66.5%減)、経常利益1億6100万円(同56.4%減)、最終損失1億0300万円(前四半期は2億3900万円の利益)と大幅減益・最終赤字転落となった。

 

・売上高:77億4200万円(同10.3%減)
・営業利益:1億2000万円(同66.5%減)
・経常利益:1億6100万円(同56.4%減)
・最終損失:1億0300万円(同2億3900万円の利益)

 

主力のライフスタイルサポートで前四半期の繁忙期からの反動減があったことに加えて、エンターテインメント事業における新作開発費、EC事業における広告宣伝費の戦略的な支出などが響いた、としている。また、最終赤字になったのは、減損損失と投資有価証券評価損を特別損失として計上したことに加えて、前四半期に比べて税負担が増えたことによる。

 

■ライフスタイルサポート事業

・売上高:50億4500万円(同12.3%減)
・営業利益:4億3700万円(同12.9%減)

 

2ケタの減収減益となった。前四半期は引っ越し関連サービスなどが繁忙期に入ったこともあり、この四半期はその反動減が出た格好だ。ただ新型コロナの影響を受けた前年同期に比べると大幅な増収・増益だった。特にブライダルとカードローンが大きく改善したという。

 

■エンターテインメント事業

・売上高:17億6600万円(同1.2%減)
・営業利益:4600万円(同57.4%減)

 

主力タイトルのダウントレンドが継続したことでやや減収となった。既存タイトルの効率化なども行ったが、新作『ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー』の開発費を計上したことで営業利益が大きく減少した。

『ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー』は、スクウェア・エニックスとの共同開発だが、「開発は概ね順調に進んでいる」(中内之公氏)。グローバルで実施したクローズドβテストについても国内外のユーザーからアンケートをとり、「非常に良い評価を頂いている」という。現在は、完成度を高めて期待に応えられるように調整を進めているという。

 

■EC事業

・売上高:9億3000万円(同15.2%減)
・営業損失:4800万円(同5200万円の利益)

 

主に自動車通販サイト「サイマ」によるものだが、繁忙期だった第3四半期からの反動もあって2ケタの減収となった。次の期以降の成長性を高めるため、テレビCMを中心とするプロモーションへの投資を行ったことで営業損失を計上した。

 

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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