JPYC販売所がアップデート開始 マルチチェーンと多通貨対応、スマートコントラクトも実装



JPYCは、10月8日、JPYCを暗号資産で自動で即時購入できるJPYC販売コントラクトを開発し、JPYC Apps内のメイン機能、JPYC販売所のアップデートを開始したと発表した。

第一弾として、Ethereumテストネット「Rinkeby testnet」でJPYC販売コントラクトを公開する。今回の販売コントラクトはPolygon、Ethereum、xDAIメインネットに実装される。メインネットで実装されると、暗号資産でのJPYCの購入が自動化・即時取引が可能になる。

従来のイーサリアムでの購入に加え、ドルステーブルコインのUSDC、DAIでも購入できるようになる。

※JPYC(JPYCoin)は1JPYC=1円で取引される前払式支払手段扱いの日本円ステーブルコイン。


■今回のJPYC販売所アップデートの背景
JPYCは2019年11月に創業しました。2021年1月下旬、JPYCホワイトペーパーの公開およびJPYCの発行を行い、当社が運営するJPYC AppsのJPYC販売所にてJPYC(JPY Coin)を販売している。

JPYC販売所の販売コントラクトの実装によりJPYCの暗号資産での購入がスムーズになることで、JPYCをより多くの人に利用してもらうことを目的としているという。JPYCの利用者が増えることでJPYCのユースケースはますます広がる。2次流通市場の価格に関係なく「1JPYC = 1円」で安定して取引することができ、ユーザー体験がさらに向上する。

JPYC Apps https://app.jpyc.jp/

■JPYC販売コントラクトについて
暗号資産決済ウォレット接続によりブロックチェーンのスマートコントラクト機能が利用できるようになる。JPYCの購入が自動化され、暗号資産決済の場合、1,000JPYCから即時購入が可能になる。

イーサリアムに加え、USDC、DAIでの購入が可能になり、今後も対応暗号資産は拡大する予定。

第一弾としてテストネット「Rinkeby Testnet」での公開を行う。テストネット(testnet)とは、メインのイーサリアムの動作をシミュレーションするために使用される、主に開発者向けのネットワーク。

まずはテストネット上で試験的に公開し、今後は第二弾としてPolygon上にてJPYCを購入できるようになる。

以降も、イーサリアムメインネット、xDaiメインネットと利用可能ネットワークを拡大してマルチチェーン対応を進める。

※テストネット上で手に入るJPYCは実際に使うことができない。
※本アップデート開始に伴い、従来のJPYC販売所の暗号資産決済によるJPYC購入機能を停止した。
メインネット対応まで今しばらく待つ必要がある。


■開発ロードマップ
・Rinkeby testnet 公開:10/8~

・Polygonメインネット対応:順次

・以降、Ethereum、xDaiメインネット対応の順番で開始

■JPYC販売コントラクトの使い方について
暗号資産の額または購入したいJPYCの量を入力で、自動的に必要な金額が計算されてJPYCをその場でウォレットに受け取ることができる。
説明URL:https://jpyc-support.freshdesk.com/support/solutions/articles/70000583755


■JPYC販売コントラクトの注意点
一回の購入限度額は1000JPYC~20万JPYCとなる。2次流通価格によらず「1JPYC=1円」の固定レートでの販売となる。ネットワークの状況によってはトランザクションが失敗する可能性がある。コントラクトの仕様により購入申請が通らない場合もある。各通貨のレートはChainlinkを参照している。

JPYC販売コントラクトのデザイン