技術評論社は、書籍『インディーゲーム・サバイバルガイド』を2021年11月17日に発売する。
■インディーゲームシーンを生き抜くための知恵
『インディーゲーム・サバイバルガイド』は、インディーゲーム開発者を対象とし、「ゲームを完成させる」「ゲームを知ってもらう」「ゲームを配信する」「ゲーム開発を継続する」という4つのテーマについての知見を集約した書籍。
ゲームの「完成」に必要な要件や、プレスリリースの配信、展示会への出展、パブリッシャーとの契約など、PC/スマートフォン/家庭用ゲーム機向けにゲームを作る個人や小規模チームが、収益を得て活動を維持していくためのノウハウをまとめている。
インディーゲーム開発者みずからがが執筆し、インディーゲームパブリッシャーPLAYISMが全編を監修した、インディーゲームシーンを生き抜くための知恵が満載の一冊。
■開発者へのインタビューも豊富に掲載
さらに本書では、8人の開発者と開発者コミュニティ運営から、インディーゲーム開発に取り組むうえで重要なことについてのインタビューも掲載している。
•『アンリアルライフ』×『果てのマキナ』
•『カニノケンカ』×『ジラフとアンニカ』
•『TapTripTown』×『くまのレストラン』
•『グノーシア』×『ALTER EGO』
• インディーコミュニティー「asobu」
■本書の目次
第1章:誰でもゲームを全世界へ販売できる時代
• インディーゲーム——ゲーム文化の新たな発信チャネル
• ゲーム作りをどうはじめて、どう続けていくのか
• つくったゲームをたくさんの人に遊んでもらうために
• 対談:みずからのスタイルを貫くための個人制作ゲーム——「アンリアルライフ」hako生活×「果てのマキナ」おづみかん
第2章:ゲームを「完成させる」ために必要なこと
• 破綻しないためのプロジェクト管理
• 工数を見誤りがちな実装
• 快適に遊んでもらうための機能
• デバッグとリファクタリング
• 完成の極意
• 対談:独立から家庭用ゲーム機展開へ、その道のりと苦闘——「カニノケンカ」ぬっそ×「ジラフとアンニカ」斉藤敦士
第3章:ゲームを「知ってもらう」ために必要なこと
• 宣伝活動の意味
• 宣伝素材の制作
• 公式サイトの制作
• デモ版や体験版の開発
• プレスリリースの作成と配信
• そのほかの宣伝活動
• インタビュー:Unityがインディーゲーム開発者に支持する理由
• 対談:スマートフォンゲームの生存戦略——「TapTripTown」いたのくまんぼう×「くまのレストラン」Daigo
第4章:ゲームを「配信する」ために必要なこと
• 税金・販売計画・契約・法律
• スマートフォンでの配信
• PC/家庭用ゲーム機での配信
• インタビュー:Epic Games Japanが推進するクリエイター支援
• 対談:小規模チームによるゲーム開発の現場から——「グノーシア」川勝徹×「ALTER EGO」大野真樹
第5章:ゲーム開発を「継続する」ために必要なこと
• ゲームイベントへの出展・展示
• SNSの活用
• ファン活動の促進
• ゲームのアップデートとエンドコンテンツの用意
• 継続的なセールの実施
• ゲームの売上以外で活動資金を得る
• ゲーム作りの継続
• 対談:日本のインディーが海外へつながる「場」をつくる——「asobu」チャオ・ゼン&アン・フェレロ
■本書の概要
『インディーゲーム・サバイバルガイド』
一條貴彰 著
PLAYISM 監修
ISBN978-4-297-12441-0
定価(2680円+税)
2021年11月17日発売
※Gihyo Digital Publishing、Amazon Kindle、honto等の各種電子書籍プラットフォームにおいても同日配信予定。
■著者について
一條 貴彰(いちじょう・たかあき)
ヘッドハイ 代表取締役
個人ゲーム作家として、インディーゲーム『Back in1995』を開発。2016年にSteamでリリース、2019年にNintendo Switch/PlayStation4/Xbox Oneに展開。本書執筆時は次回作『デモリッション ロボッツ K.K.』を開発中。コーディングの傍らで、ゲーム開発ツール会社の営業職に勤めていた経験を活かし、インディーゲーム開発者向けのツールやサービスを専門としたディベロッパー・リレーションズ事業を展開。技術書の執筆や、コミュニティー活動、インディーゲーム開発者向け情報サイト「IndieGamesJp.dev」の運営を通じて、日本でがんばる個人・小規模チームのゲーム開発者へ情報提供に努める。2020年、インディーゲーム開発者専門のインキュベーションプログラム「iGi indie Game incubator」の創設メンバーとして関わり、現在はアドバイザーを務める。