タカラトミー<7867>は、この日(11月9日)、2022年3月期の9月中間期の連結決算を発表し、売上高770億1400万円(前年同期比21.9%増)、営業利益59億3500万円(同222.6%増)、経常利益59億4100万円(同266.2%増)、最終利益52億4800万円(同916.4%増)と大幅増益を達成した。同社では、「トミカ」や「リカちゃん」など定番玩具が人気となったほか、「デュエル・マスターズ」「トランスフォーマー」「ポケモンメザスタ」などが好調に推移した、としている。
・売上高:770億1400万円(同21.9%増)
・営業利益:59億3500万円(同222.6%増)
・経常利益:59億4100万円(同266.2%増)
・最終利益:52億4800万円(同916.4%増)
■売上高
「トミカ」では、警察署の建物がボタン一つで自動変形する「ぐるっと変形!DX ポリスステーション」が人気を博すとともに、「プラレール」においては、4月からテレビアニメシリーズ第2弾の放送が開始した『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』の関連玩具を展開した。
「リカちゃん」ではドール、「もくもくジュージュー にぎやかバーベキュー」などが人気を集めた。トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」は、発売20周年に向けて販売した商品が好調に推移した。
「ポケットモンスター」では、「モンコレ」をはじめとした関連商品が堅調に推移するとともに、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」の人気が拡大した。
「トランスフォーマー」においては、海外向け輸出が北米及び欧州等で伸長した。また、7月に発売した液晶画面の中のキャラクターと直接触れ合っているかのように遊べる新触感液晶玩具「ぷにるんず」が人気を集め、販売が伸長した。
小売事業、イベント事業においては外出自粛傾向による影響が長期化しているものの、前年同期と比較すると、制限を受けながらも玩具出荷の伸長が見られ。なお、昨年10月に米国の独立系玩具会社ファット・ブレイン・グループがTOMY Internationalの子会社となり、連結業績に加わった。
■利益面
売上高が好調に推移するとともに、プロダクトミックスの改善などにより売上総利益が伸長した。また、新型コロナウイルスの拡大状況と店頭状況を踏まえ経費コントロールを進めたことが奏功し、営業利益と経常利益は大きく伸びた。
また、経営資源の機動的、効率的活用及び財務体質の強化を図るため保有資産の見直しを行い、連結子会社であるTOMY(Hong Kong)が所有する固定資産の事務所用不動産を譲渡し、特別利益18億8400万円を計上したことも最終利益が伸びた要因。
■2022年3月期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高1550億円(前期比9.8%増)、営業利益80億円(同13.0%増)、経常利益76億円(同6.0%増)、最終利益65億円(同20.9%増)を見込む。
・売上高:1550億円(同9.8%増)
・営業利益:80億円(同13.0%増)
・経常利益:76億円(同6.0%増)
・最終利益:65億円(同20.9%増)
計画に対する進捗率は、売上高49.7%、営業利益74.2%、経常利益78.2%、最終利益80.7%となっている。
・売上高:49.7%
・営業利益:74.2%
・経常利益:78.2%
・最終利益:80.7%
会社情報
- 会社名
- 株式会社タカラトミー
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7867