オルトプラス、21年9月期は前期の新作や買収子会社通年寄与で売上高22.6%増 人件費や広告宣伝費など費用増加で5.5億円の営業赤字に

  • オルトプラス<3672>は、11月11日、2021年9月期の連結決算を発表、2020年9月期に子会社がリリースしたタイトルや買収した子会社のタイトルの貢献で増収となったものの、人件費や広告宣伝費の増加などにより赤字幅が拡大した。

    なお、買収時に想定した収益計画に達していないタイトルおよび子会社にかかる無形固定資産およびのれんの減損損失として特別損失3556万6000円を計上している。

    売上高72億9100万円(前々期比22.6%増)
    営業損益5億5400万円の赤字(前年同期2億9200万円の赤字)
    経常損益3億4800万円の赤字(同1億9800万円の赤字)
    最終損益3億8800万円の赤字(同1億3900万円の赤字)

    ゲーム事業は、新規タイトルリリースはなく、運営方針の見直しから運営受託1タイトルのサービスが終了したことから、期末の運営タイトル数は11タイトル(自社パブリッシングタイトル8、運営受託タイトル3)となった。2020年9月期にリリース・買収したタイトルが通年で売上に貢献した結果、前年比で増収となった。

    また、ブロックチェーン技術を活用したゲーム・サービスの企画開発に着手するとともに、DMM.comとオンラインクレーンゲームを提供する合弁会社を設立するなど新たな取り組みを開始した。

    費用面は、運営タイトルの買収や新たな取り組みに対応するための人材の先行採用による人件費の増加や運営タイトルの広告宣伝費、新規タイトル開発にかかる先行費用計上により増加した。なお、運営タイトルの広告宣伝にかかる費用のうち、協業先より収受した広告宣伝費用は広告協力金収入として別途営業外収益に計上している。

    ゲーム支援事業は、国内ゲーム市場の拡大の影響を受けて、クライアント企業の人材ニーズが底堅く推移していることから、ゲーム開発・運用人材のマッチングの件数が増加し、売上が増加した。費用面では営業力強化のための人材確保や知名度アップのためのイベントの開催などによる先行投資により増加した。

    ■2022年9月期見通しは非開示
    なお、2022年9月期の業績見通しは非開示。主な事業領域であるソーシャルゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、グループの業績が短期間で大きく変動する可能性があり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難となっているため、としている。

株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
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