モブキャストHD、第3四半期(1~9月)決算は売上高33.6%減、2.6億円の営業赤字を計上 アニメ効果で『転スラ』が好調 新作『幽☆遊☆白書』不振で通期予想を下方修正
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モブキャストホールディングス<3664>は、11月11日、2021年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、前期の第2四半期期間において、連結子会社だったトムスの株式の80%を売却し、連結範囲から除外した影響で大幅な減収となったものの、モバイルゲーム事業が営業黒字を維持しており、営業損益の赤字幅は縮小した。
売上高34億5200万円(前年同期比33.6%減)
営業損益2億6800万円の赤字(前年同期5億400万円の赤字)
経常損益2億9200万円の赤字(同5億9700万円の赤字)
最終損益3億5600万円の赤字(同5億100万円の黒字)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業…売上高14億4800万円、営業利益9500万円
『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』は、TVアニメ第2期第2部(2021年7月~9月)の放映、SNS施策などの相乗効果により2021年8月に500万ダウンロード数を達成し、それに伴うキャンペーンを実施したこともあり、売上が伸長した。また、プロ野球最強オーダー編成バトル『モバプロ』はプロ野球のペナントレース後半戦の盛り上がりもあり堅調に推移した。さらに『sin 七つの大罪 X-TASY』は2021年7月にABEMAにてアニメ無料配信されこともあり、堅調に推移した。さらに、前期にゲーム事業の体質改善を行い、今期も引き続きコスト削減を推し進めたこともあり、前年第4四半期から営業黒字を維持した。
②キッチン雑貨事業…売上高19億8300万円、営業損益6600万円の赤字
全国の百貨店などに出店している小売店舗は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により度重なる緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が発出されるなか、出店している百貨店の要請により臨時休業・営業時間の短縮を受け容れたことによる来客数の減少に伴い、売上も足踏みをせざるを得ない状況となった。ただし売上の回復基調の停滞は、あくまでも営業短縮などの影響によるものであり、百貨店売上は前年同四半期比10.2%と増加傾向にある。一方、Eコマースにおいては、栗原はるみ氏のInstagram投稿、栗原心平氏によるYouTube動画配信などのSNSによる販売促進活動の展開により売上は堅調に推移した。
■通期予想を下方修正
なお、2021年12月期通期の予想は、新作『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂(スピリッツ)』の売上が当初の予想を大幅に下回ったことなどで下方修正を実施しており、以下のとおり。売上高46億5000万円(前々期比30.4%減)
営業利益2億7000万円の赤字(前々期6億1800万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664