日本ファルコムの中長期の成長戦略…Switch向け自社展開強化と年間発売タイトルの増加、新規IP創出、マルチユース展開で売上・利益を伸ばす計画
日本ファルコム<3723>は、中長期の成長戦略として、Nintendo Switch向けゲームを自社展開していくとともに、発売タイトル数の拡大と新しいIPコンテンツの創出、マルチユース・マルチプラットフォーム展開を掲げた。本日(12月24日)開示した事業計画及び成長可能性に関する資料でわかった。売上と利益の目標については業界環境の変化の激しさから開示していない。
まず、これまでも報じてきたことだが、Nintendo Switch向けゲームとして、 Switch版『那由多の軌跡~アド・アストラ』を2022年春に発売するのを皮切りに、Switch向けタイトルを順次展開していく予定だ。
国内のPlayStationプラットフォーム向けを中心としてきた同社だが、市場規模の大きい国内Switch向けゲームについても自社展開を進め、売上・利益の拡大を図っていく考えだ。
また、廉価版を除いて年間2~3本を発売してきた同社だが、3~5年内に発売タイトルを4~5本に増やす方針。収益獲得の源泉となる新しいIPコンテンツ・ゲームも創出し、売上と利益をさらに伸ばしていきたい、としている。
このほか、これまで積み上げてきた保有コンテンツを活用し、マルチユース・マルチプラットフォーム展開も進める。海外翻訳版や様々なプラットフォームに展開するほか、キャラクターグッズなどにも注力する。
【マルチユース・マルチプラットフォーム案件】
・「英雄伝説 黎の軌跡 アジア版」2022年2月予定
・ 「軌跡シリーズ4タイトル 英語版」2022-2023年予定
・「英雄伝説 閃の軌跡ⅢONLINE(アジア)」2022年予定
・「閃の軌跡シリーズ アニメ化プロジェクト」2022年予定
今後の収益成長は以下のようなイメージを持っているそうだ。特に新規IPと発売タイトルの拡大は4~5年後から徐々に効果が出て、成長をリードする存在となる。開発体制の強化も必要になるため、少し時間がかかるということなのだろう。収益性も重視しながらということなので、売上と利益の状況を勘案しながらの整備となりそうだ。
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億3300万円、営業利益14億6000万円、経常利益15億7300万円、最終利益10億2700万円(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723