ブシロード、成長可能性資料を開示 TCGとプロレス中心に拡大目指す グローバル展開強化で25年6月期までにTCG海外売上比率4割、全体2割に

ブシロード<7803>は、成長可能性資料を公開し、ゲームやアニメ、音楽、MD、マンガ、広告&声優といった領域の事業基盤を構築・確立を行うともに、「TCG」と「プロレス」を中心としてさらに強化することで成長を図っていく考えを示した。同時に、メガIPの育成にも注力する。

 まず、新日本プロレスは、北米を中心に海外でも高い人気を誇っているが、国内でやっていた興行をそのままアメリカで開催していた。その間、国内で開催できなくなるため、機会損失が発生するだけでなく、移動費などのコストも発生していたという。

昨年8月よりアメリカ在住の選手を中心とした無観客大会を毎週配信を行っており、今年8月からは米国各地で有観客での大会も再開するようになった。日本とアメリカで並行して興行が打つことで収益機会が増えるほか、選手の相互参戦なども実現できるという。

 女子プロレス「スターダム」は、今後は市場No.1の強みを活かして、興行の開催都道府県・大会数の増加と地方ビッグマッチの開催により、興行規模をさらに拡大していく考え。長期的には映像資産を活用し、グループ内のメディア営業力でコンテンツ売上を柱としていく。 

また、TCGについては東アジア・北米での売上規模を拡大することで、現在の31%から2025年6月期までに40%程度に引き上げることを目標としている。TCG「ヴァイスシュヴァルツ」は、IP活用プラットフォームとして様々なアニメコンテンツが参戦しており、海外市場で急速に成長している。

海外でのプロモーション強化の一環として日本アニメ・マンガを専門とする「MyAnimeList」に出資しているほか、グローバルマーケティングを強化することで、売上拡大を図っていく。

 今後の成長イメージとして、ライブIPとデジタルIPの持続的成長を図るとともに、海外売上を大きく伸ばすことで高い成長の実現を目指していくという。以下のようなイメージを持っているそうだ。

なお、前提となる市場規模の見通しは以下のとおり。

 


【関連記事】
【インタビュー】TCGとMDがけん引し過去最高の売上・利益を達成 市場の変化を見据えた挑戦が花開く ブシロード橋本社長が第1四半期決算を振り返る

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
IPディベロッパー、それはIPに翼を授けること。 オンラインサービス充実へ
IPディベロッパー、それはIPに翼を授けること。 オンラインサービス充実へ

会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高487億9900万円、営業利益33億8500万円、経常利益45億300万円、最終利益20億5000万円(2023年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
企業データを見る