【レビュー】こんなに楽しく「確定申告」がわかるって凄い! 「TERIYAKI GAMES」が贈る遊んで学べるボードゲーム『確定申告が学べるゲーム』をプレイしてみた!
突然だが皆さんは、「確定申告」をしたことはあるだろうか? 実は全く分からないけど、今さら人に聞くのも……という人も多いのでは。
■すごろくでカンタンに楽しく「確定申告」が学べる!
「TERIYAKI GAMES」が手がける、遊んで学べるボードゲーム第3弾。その名も『確定申告が学べるゲーム』!
■すごろくと侮ることなかれ! クイズにトークロールプレイとシンプルながら大満足のプレイ感!!
今回はブシロードクリエイティブのご好意で、実際に『確定申告が学べるゲーム』を遊ばせていただいた。ボードゲームが大好きな筆者は最新のゲームが遊べるとウキウキ状態。そこに、【TERIYAKI GAMES】のボードゲーム情報をみんなに伝えてくれている新米ボードゲーム戦士「テリテリマン」が、『確定申告が学べるゲーム』を持ってやってきた!
『確定申告が学べるゲーム』のルールはいたって簡単。すごろくをしながら確定申告に必要な「領収書」カードや「保険」カードなどを集めてゴールするだけ。ゲームスタートに必要な準備も非常に簡単で、コマをスタート位置に置いたり、カードをボードに並べるだけですぐに遊び始めることができる。
▲当日はテリテリマンがゲームの説明を丁寧にしてくれた。やはり、凄く良い人。
ゲームを遊ぶにあたって、まずはプレイヤーが使うキャラクターを選ぶ。キャラクターは全部で4人、ここでどのキャラクターを選ぶかが実はとても大切になる。各キャラクターには、職業や年収などの設定がある他、「ゲーム終わりに得られる控除ポイント」と「経費ポイント」というものが設定されている。「控除ポイント」は最後の得点計算で加点になる要素だが、「経費ポイント」はゲームシステムに非常に大きく関わってくることになる。
プレイヤー全員の使うキャラクターが決まって、スタートプレイヤーを選んだらゲームスタート。ルールは非常にシンプルで、プレイヤーがターン中に行えるアクションは基本的にサイコロを振るだけ。ゲームの目的は、確定申告に必要な「領収書」や、アクシデントがあった際に持っておくと便利な「保険」(最後の得点計算で控除ポイントにもなるの。)などを集めながら、ボードのマスを3周してゴールを目指す。
▲その他、火事や事故など止まるとアクシデントに遭ってしまうマスも。
今回は、このゲームで遊べる最大の4人でゲームスタート。サイコロを振って自分のコマを動かしていく。筆者が最初に止まったマスは保険がもらえるマスで、まずは生命保険カードを入手。この後、各プレイヤーはサイコロを振って、領収書カードを入手しながら順調にコマを進めていくことに。なお、各札の情報は基本的に非公開のため所持しているプレイヤーだけが内容を確認して裏向きで置いておく。
そうして、ボードを1周するとやってくるのが『確定申告が学べるゲーム』で何よりも怖いイベント(筆者調べ)。そう、確定申告において最大の難関である「税務調査」がやってくるのだ! なぜか物凄く怖い響き……。スタート地点でもある税務調査マスでは、必ず止まって「税務調査」を行わなければならない。サイコロを振り、出た目に応じた枚数の「領収書カード」がランダムに公開され、その領収書が経費として適正なものであるかプレイヤー全員から問われる。怖い、怖すぎる。そして、出目が5または6だった場合はもっと怖いことが起こる……。
▲税務調査でサイコロを振って5か6が出た場合は「恐怖の査察ルート」に進むことになる。
「恐怖の査察ルート」では、「領収書カード」がドンドン無くなっていくマスがたくさん。最後に加点される「領収書カード」を失うリスクが多いルートになっているため、このルートに入るのだけは避けなければいけない。全員から領収書の内容について詰められる「税務調査」では、誰しもが大きな数字を出したくないと手が震えるはず。
そう、筆者は1周目が終わった段階で「領収書カード」を1枚も持っていなかったのだ。失うものがないプレイヤーの振るサイコロは軽いもの。「恐怖の査察ルート」にも行かず、「税務調査」をされることもなく、難なく2週目に突入。(「確定申告」がテーマのボードゲームを紹介する記事なのに、「領収書カード」を持たずに山場を迎え、違ったものを失う恐怖には怯えていた。)
▲奇跡的にリゾー島前のカーブは大混戦。この団子状態の中、リゾー島へ突入する不届き者の姿が!
▲リゾー島では、ここでしか手に入らない領収書があったりする。しかし、サイコロを振った結果、速攻で強制送還になっていた。
それを後目に、2周目では筆者もなんとか確保した2枚の「領収書カード」を携えて税務調査マスへ突入。圧倒的な「恐怖」。これが、「領収書カード」を持った者の重圧とでもいうのか……。1周目と違い、サイコロを振る手が自然と強張る。失敗は、許されない。
▲これが「領収書カード」。領収書の内容はそれぞれ異なり、得点が高いものほど何に使用したのか説明しづらいものになっている。
そしてやってきた、皆から受ける初の「税務調査」タイム。サイコロの出目は2だったため、調査される「領収書カード」の枚数は1枚だ。出てきた「領収書カード」の内容は「マンガ本」。買った記憶はないけど、過去の自分を助走つけてぶん殴りたい気持ちがマッハで襲ってきた。そんな気持ちも知らず、税務調査官となった各プレイヤーが凄まじい勢いで「マンガ本」と書かれた領収書の経緯を問いただしてくる。
「これ、必要ないですよね」「これはさすがに……」「確定申告ナメないでください」と、研ぎ澄まされた言葉が飛んでくる。この空気を覆す起死回生の言い訳をしなければ明日はない。筆者をナメるな。そして口から出た言葉は、「いやぁ、最近新しいレシピの創作アイデアが枯渇しちゃいまして。料理マンガから発想をもらいたいと※※※を資料として……」。最後まで話す前に「なら大丈夫です!」と遮られて無事イベントを終えることに。
最後の周回に突入してすぐに止まったマスはクイズマス。「クイズカード」を1枚引いて、右隣の人からカードに書かれたクイズを出題してもらう。クイズはすべて「確定申告」について関わるもの。正解すると、なんとサイコロをもう一回振ることが可能。不正解だったとしても何も起こらないのでプラスにしかならないマスとなっている。
▲しっかりとクイズについての補足説明も書かれてあるので、楽しいだけじゃなく知識もちゃんと得られる。
宝くじは非課税である、勉強になることも多々。気を取り直してサイコロを振っていると、ある事件が……筆者、車に引かれる。しかし、鉄壁の保険により事なきを得ることに。保険の大切さが身に染みて分かる場面だった。(テリテリマンから、「保険カード」入手時に凄く大事だと教わっていたが、この瞬間まで半信半疑だった。ごめんなさい。)
ゴール直前で車に引かれるというアクシデントはあったが、「生命保険」という無敵バリアのおかげで無傷。そのままダッシュを決め、なんと1位でゴールイン! このゲーム、1位でゴールすると「青色申告」で5ポイント加算されるという特典がある。最高!
そして、ここで今回のゲームが終了。本作は、プレイヤーの誰かがゴールした時点でゲームが終わって、得点計算へ移る。最後まで保有していた「領収書カード」や「保険カード」、「ふるさと納税カード」などを得点として計算していく。
「領収書カード」も、カフェやイタリアンレストランに、タクシーや新幹線といった無難なものが揃っていかにもな感じに仕上がった。得点を計算したところ、筆者はトータルで35点。まさかの合計得点でも1位! 皆さんから熱い拍手をもらい、これで今年の「確定申告」も頑張れる。そう温かい気持ちになってゲームを終えることができた。
■気がついたら「確定申告」における「領収書」などの重要性を知れる軽くて濃密なゲーム体験!
すごろくというとても簡単に遊ぶことができるルールに、ここまで分かりやすく「確定申告」という難しい要素が落とし込まれていることがまずスゴイ!
昨今、小学生も起業する時代において「確定申告」は、必要だけど理解するのはとても難しい部分だ。そんな中、『確定申告が学べるゲーム』は対象年齢こそ12才からだが、ルールはシンプルでゲーム部分もすごろくになっていて簡単に遊べるので、ほぼ年齢問わず「確定申告ってこういうもの」という事が分かる貴重なボードゲームになっていた。
(取材・文 ライター:09-No.)
【商品概要】
© 2017 bushiroad creative
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803