【レビュー】こんなに楽しく「確定申告」がわかるって凄い! 「TERIYAKI GAMES」が贈る遊んで学べるボードゲーム『確定申告が学べるゲーム』をプレイしてみた!


突然だが皆さんは、「確定申告」をしたことはあるだろうか? 実は全く分からないけど、今さら人に聞くのも……という人も多いのでは。そんな得体の知れない、でもとても大切な確定申告について楽しく遊びながら学べるボードゲームが発売された!

今回、紹介するのは、ブシロードクリエイティブのカジュアルボードゲームブランド「TERIYAKI GAMES」から発売されたボードゲーム『確定申告が学べるゲーム』。本稿では、本作をプレイした所感を含め、ゲームの面白さや醍醐味をお届けする。

■すごろくでカンタンに楽しく「確定申告」が学べる!

TERIYAKI GAMES」が手がける、遊んで学べるボードゲーム第3弾。その名も『確定申告が学べるゲーム』!

すごろくを遊びながら「確定申告って何をするの?」という、確定申告の基礎を楽しく学べるボードゲームが125日に発売された。対象年齢は12歳から、プレイ時間はおよそ45分。プレイ人数は24人と、スタンダードなすごろくゲームとなっている。

『確定申告が学べるゲーム』は、確定申告をキーワードに「領収書」という得点を集め、税務署の調査をかいくぐってゴールするという一見難しいプレイを要求されそうな内容だ。しかし、実際にはそんなことはなく軽いプレイ感ながらしっかりと「確定申告」について学べるボードゲームとなっている。



■すごろくと侮ることなかれ! クイズにトークロールプレイとシンプルながら大満足のプレイ感!!

今回はブシロードクリエイティブのご好意で、実際に『確定申告が学べるゲーム』を遊ばせていただいた。ボードゲームが大好きな筆者は最新のゲームが遊べるとウキウキ状態。そこに、【TERIYAKI GAMES】のボードゲーム情報をみんなに伝えてくれている新米ボードゲーム戦士「テリテリマン」が、『確定申告が学べるゲーム』を持ってやってきた!


▲颯爽とゲームを持って現れたテリテリマン。顔の圧は強いけど、凄く良い人。この度はゲームを遊ばせていただき、テリがとうございます。

『確定申告が学べるゲーム』のルールはいたって簡単。すごろくをしながら確定申告に必要な「領収書」カードや「保険」カードなどを集めてゴールするだけ。ゲームスタートに必要な準備も非常に簡単で、コマをスタート位置に置いたり、カードをボードに並べるだけですぐに遊び始めることができる。


▲ゲームの準備は非常にシンプル。箱を開けて1分で遊び始められる。


▲当日はテリテリマンがゲームの説明を丁寧にしてくれた。やはり、凄く良い人。


ゲームを遊ぶにあたって、まずはプレイヤーが使うキャラクターを選ぶ。キャラクターは全部で4人、ここでどのキャラクターを選ぶかが実はとても大切になる。各キャラクターには、職業や年収などの設定がある他、「ゲーム終わりに得られる控除ポイント」と「経費ポイント」というものが設定されている。「控除ポイント」は最後の得点計算で加点になる要素だが、「経費ポイント」はゲームシステムに非常に大きく関わってくることになる。


▲筆者は二つ星イタリアンのシェフを選択。経費ポイントでこのゲームの難易度が変わるほど重要な設定になる。

プレイヤー全員の使うキャラクターが決まって、スタートプレイヤーを選んだらゲームスタート。ルールは非常にシンプルで、プレイヤーがターン中に行えるアクションは基本的にサイコロを振るだけ。ゲームの目的は、確定申告に必要な「領収書」や、アクシデントがあった際に持っておくと便利な「保険」(最後の得点計算で控除ポイントにもなるの。)などを集めながら、ボードのマスを3周してゴールを目指す。


▲ボードの各種マスに止まった際に対応するカードがもらえる。マスの中には確定申告に関するクイズに挑戦するものも……


▲その他、火事や事故など止まるとアクシデントに遭ってしまうマスも。

今回は、このゲームで遊べる最大の4人でゲームスタート。サイコロを振って自分のコマを動かしていく。筆者が最初に止まったマスは保険がもらえるマスで、まずは生命保険カードを入手。この後、各プレイヤーはサイコロを振って、領収書カードを入手しながら順調にコマを進めていくことに。なお、各札の情報は基本的に非公開のため所持しているプレイヤーだけが内容を確認して裏向きで置いておく。


▲保険マスに止まると、生命保険と火災保険どちらか1枚を選んで入手できる。

そうして、ボードを1周するとやってくるのが『確定申告が学べるゲーム』で何よりも怖いイベント(筆者調べ)。そう、確定申告において最大の難関である「税務調査」がやってくるのだ! なぜか物凄く怖い響き……。スタート地点でもある税務調査マスでは、必ず止まって「税務調査」を行わなければならない。サイコロを振り、出た目に応じた枚数の「領収書カード」がランダムに公開され、その領収書が経費として適正なものであるかプレイヤー全員から問われる。怖い、怖すぎる。そして、出目が5または6だった場合はもっと怖いことが起こる……


▲周回が終わると必ずやってくる税務調査。ここでは、公開された領収書に記載された内容について、職務上どのような経緯で使用したのかを説明しなければならない。


▲税務調査でサイコロを振って56が出た場合は「恐怖の査察ルート」に進むことになる。

「恐怖の査察ルート」では、「領収書カード」がドンドン無くなっていくマスがたくさん。最後に加点される「領収書カード」を失うリスクが多いルートになっているため、このルートに入るのだけは避けなければいけない。全員から領収書の内容について詰められる「税務調査」では、誰しもが大きな数字を出したくないと手が震えるはず。

皆さん順調に「領収書カードを入手しながら」コマを進めていく中、筆者のカードはというと……。


▲これが江崎テツジ42歳の生きざま。ふるさと納税に各種保険、無駄なことにはお金を使わず査察すら怖くない安定感のある内容となっていた。

そう、筆者は1周目が終わった段階で「領収書カード」を1枚も持っていなかったのだ。失うものがないプレイヤーの振るサイコロは軽いもの。「恐怖の査察ルート」にも行かず、「税務調査」をされることもなく、難なく2週目に突入。(「確定申告」がテーマのボードゲームを紹介する記事なのに、「領収書カード」を持たずに山場を迎え、違ったものを失う恐怖には怯えていた。)

各プレイヤーが抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開する中、一人のプレイヤーがお助けカードで入手していたリゾー島のチケットを使用して夢の世界へ!


▲奇跡的にリゾー島前のカーブは大混戦。この団子状態の中、リゾー島へ突入する不届き者の姿が!


▲リゾー島では、ここでしか手に入らない領収書があったりする。しかし、サイコロを振った結果、速攻で強制送還になっていた。

それを後目に、2周目では筆者もなんとか確保した2枚の「領収書カード」を携えて税務調査マスへ突入。圧倒的な「恐怖」。これが、「領収書カード」を持った者の重圧とでもいうのか……1周目と違い、サイコロを振る手が自然と強張る。失敗は、許されない。


▲これが「領収書カード」。領収書の内容はそれぞれ異なり、得点が高いものほど何に使用したのか説明しづらいものになっている。

そしてやってきた、皆から受ける初の「税務調査」タイム。サイコロの出目は2だったため、調査される「領収書カード」の枚数は1枚だ。出てきた「領収書カード」の内容は「マンガ本」。買った記憶はないけど、過去の自分を助走つけてぶん殴りたい気持ちがマッハで襲ってきた。そんな気持ちも知らず、税務調査官となった各プレイヤーが凄まじい勢いで「マンガ本」と書かれた領収書の経緯を問いただしてくる。


▲めくられた瞬間に凍り付いた、恐怖の領収書「マンガ本」。二つ星イタリアンのシェフ、とんでもないものを経費で買っていた。

「これ、必要ないですよね」「これはさすがに……」「確定申告ナメないでください」と、研ぎ澄まされた言葉が飛んでくる。この空気を覆す起死回生の言い訳をしなければ明日はない。筆者をナメるな。そして口から出た言葉は、「いやぁ、最近新しいレシピの創作アイデアが枯渇しちゃいまして。料理マンガから発想をもらいたいと※※※を資料として……」。最後まで話す前に「なら大丈夫です!」と遮られて無事イベントを終えることに。

……死守した。何が税務調査官の心を動かしたのか分からないが、全員からOKをもらうことができた。対岸に座っているYoutuberのプレイヤーは既に6枚も持っている「領収書カード」。筆者はたった2枚かもしれないが、こんなにも尊くて愛しい「領収書カード」(このカードがゲームにおいて一番の加点となる重要なカード。)を大切にしなければと心を新たにして、3周目に突入。


▲なお、税務調査は2周目までのイベント。誰が今、何周目なのかがすぐに分かるボードも用意されている。

最後の周回に突入してすぐに止まったマスはクイズマス。「クイズカード」を1枚引いて、右隣の人からカードに書かれたクイズを出題してもらう。クイズはすべて「確定申告」について関わるもの。正解すると、なんとサイコロをもう一回振ることが可能。不正解だったとしても何も起こらないのでプラスにしかならないマスとなっている。


▲しっかりとクイズについての補足説明も書かれてあるので、楽しいだけじゃなく知識もちゃんと得られる。

宝くじは非課税である、勉強になることも多々。気を取り直してサイコロを振っていると、ある事件が……筆者、車に引かれる。しかし、鉄壁の保険により事なきを得ることに。保険の大切さが身に染みて分かる場面だった。(テリテリマンから、「保険カード」入手時に凄く大事だと教わっていたが、この瞬間まで半信半疑だった。ごめんなさい。)


▲トラブルに対応する保険を持っていない場合は、その周回のふりだしに戻ってしまう。

ゴール直前で車に引かれるというアクシデントはあったが、「生命保険」という無敵バリアのおかげで無傷。そのままダッシュを決め、なんと1位でゴールイン! このゲーム、1位でゴールすると「青色申告」で5ポイント加算されるという特典がある。最高!


▲1位以外の順位の人も「白色申告」で1ポイント加算される。申告すれば加点されるので、現実でも確定申告は忘れずに行いましょうという学びに。

そして、ここで今回のゲームが終了。本作は、プレイヤーの誰かがゴールした時点でゲームが終わって、得点計算へ移る。最後まで保有していた「領収書カード」や「保険カード」、「ふるさと納税カード」などを得点として計算していく。


▲江崎テツジ42歳。見よ、この鉄壁の保険にふるさと納税! そして、後半に巻き返した領収書の数々!!

「領収書カード」も、カフェやイタリアンレストランに、タクシーや新幹線といった無難なものが揃っていかにもな感じに仕上がった。得点を計算したところ、筆者はトータルで35点。まさかの合計得点でも1位! 皆さんから熱い拍手をもらい、これで今年の「確定申告」も頑張れる。そう温かい気持ちになってゲームを終えることができた。

■気がついたら「確定申告」における「領収書」などの重要性を知れる軽くて濃密なゲーム体験!

すごろくというとても簡単に遊ぶことができるルールに、ここまで分かりやすく「確定申告」という難しい要素が落とし込まれていることがまずスゴイ!サイコロを振るだけで、領収書の取得から保険の必要性まで、確定申告の大事な部分がシームレスに感覚として学べるボードゲームに驚いた。

必要な人には毎年来襲するラスボス感たっぷりの確定申告を学ぶ入り口としては、これ以上ないというほどの“洗練されたプレイ感”と、遊び終わった後の“確定申告の概念を理解した感”が得られる良作に仕上がっている。 ボードゲームとしても、他プレイヤーとのレース感がとても楽しく、すごろくの中で領収書の言い訳を考えないといけない点や、クイズで知識を得られる点は、とてもアクセントとして面白いと感じた。


昨今、小学生も起業する時代において「確定申告」は、必要だけど理解するのはとても難しい部分だ。そんな中、『確定申告が学べるゲーム』は対象年齢こそ12才からだが、ルールはシンプルでゲーム部分もすごろくになっていて簡単に遊べるので、ほぼ年齢問わず「確定申告ってこういうもの」という事が分かる貴重なボードゲームになっていた。

皆さんも遂に発売となった『確定申告が学べるゲーム』で、楽しく遊びながらお得に学んじゃおう!!

(取材・文 ライター:09-No.)



【商品概要】
『確定申告が学べるゲーム』
■プレイ人数:24
■プレイ時間:約45
■対象年齢:12歳以上
■価格:1,800円(税抜)
■発売日:2024125
■内容物:キャラクターカード4枚、マスカード2枚、点数計算カード1枚、リゾー島領収書10枚、クイズカード25枚、お助けカード15枚、ふるさと納税カード15枚、生命保険カード10枚、火災保険カード10枚、医療費領収書15枚、領収書50
確定申告マップ2枚 サイコロ1個 マーカー8(4色各2)
■仕様:紙・アクリル樹脂・EVA
■サイズ:約W160×H105×D40mm
■商品ページ:https://bushiroad-creative.com/items/6965
■発売元:ブシロードクリエイティブ
■企画:しんどうこうすけ(株式会社コルク)
■監修:中川誠(税理士 中川誠事務所)
■本商品に対するお問い合わせ:support@bushiroad-creative.com

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株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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