スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。
gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。
それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。
そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開する。
今回は、2022年1月12日12時をもってサービス終了となったセガの『イドラ ファンタシースターサーガ』をピックアップした。
■セガ『イドラ ファンタシースターサーガ』(Since 2018 to 2022)
まずは『イドラ ファンタシースターサーガ』の概要について。本作は、剣と魔法が支配する戦乱の大地「ヴァンドール」を舞台としたRPGで、2018年11月27日よりサービスを開始(関連記事)。2019年5月25日には、500万ダウンロードを達成するなど、多くのファンを楽しませてきた。
そこから約2年半後の2021年11月1日に、2022年1月12月をもってサービスを終了することを発表した(関連記事)。なお、サービス開始から約3年2ヵ月でのサービス終了となった。
■サービス終了の数日前からログイン…そして有終の美を見届ける
サービス終了となる1月12日からさかのぼって、1月6日から『イドラ ファンタシースターサーガ』にログインしてみた。ここからは、その模様をお届けよう。
【1月6日】
まずは、毎度恒例のアプリのインストール&ゲームデータのダウンロード。
約3年2ヵ月と、過去に取り上げたタイトルの中では歴史が長いタイトルなので、結構な時間を要すると覚悟していたのだが、ものの10分も経たない内にインストール&ゲームデータのダウンロードが終わった。
アプリDLからゲームスタートまで時間の掛かるタイトルも多い中で、このスピード感はすばらしい! すごいぞ『イドラ』、かわいいぞステラ!
とりあえず、初日はチュートリアルを終わらせるところまで進めていったが、『イドラ』のキャラクターたちはボイス付きでたくさんしゃべってくれるなぁと思った。
ストーリー中はもちろん、ガチャを引いてレア度の高い新キャラが登場すると丁寧に自己紹介をしてくれたりと、開発の方々がキャラを大切にしていることがヒシヒシと伝わってきた。
【1月7日】
ゲーム内のお知らせ一覧を覗いてみる。サービス終了の告知を目にすると、やはり胸が締め付けられる思いである。
▲ちなみにショップ内のスターダイヤ購入はすでにできなかった。
とはいえ、サービス終了まではまだ日数がある。お知らせを見ると、年明けからガチャやイベントを開催しており、最後の最後までプレイヤーに『イドラ』を楽しんでもらおうという、運営の皆さんの姿勢に感動した。
▲「夢星祭(ドリームスターフェス)10連ガチャ」の画面には、運営からユーザーへの感謝のメッセージも。
また、お知らせページには、旅団バトルの開催終了に伴い、歴代シーズンの旅団ランキングが掲載されていた。そのランキングを見て、『イドラ』の歴史の一端に触れることができたように思えた。
【1月8~10日】
この3日間は、クエストを進めまくった(とはいえ、通常業務もあるのでやり込みプレイヤーに比べるとまくれていないけど)。
▲通常バトルに加え、迫力満点のイドラバトルを楽しみながらクエストを進めていった。
▲『イドラ』の特徴の1つと言えるキャラの"運命分岐"も体験できた。
【1月11日】
他のプレイヤーのパーティーと戦える非同期型PvPのアリーナに挑戦してみた。対戦相手は筆者同様にビギナーの皆さんのパーティーということで、なかなかいい勝負ができたのではないだろうか。
ちなみに、アリーナではトップ、歴代のランキングを見る事ができたが、どちらも同じプレイヤーだった。この方こそ、ミスター(ミス)イドラと言えよう!
【1月12日】
1週間という短いお付き合いだったが、ついに『イドラ』が最終日を迎えた。最後のログインボーナスを頂戴し、その幕引きを見ていこうと思う。
この7日間、色々な報酬でスターダイヤが貯まっているので、最後のガチャを引いてみた。
ガチャもサービス終了ということもあり、全EXキャラクターが追加されたものや、過去にシンボルピックアップガチャで配信した★6シンボルが総登場するものが用意されていた。
▲★5キャラ確定チケットガチャも1回利用できたので挑戦。色っぽいアベーユさんと出会うことができた。
さて、最終日はどれだけのプレイヤーがログインしているのだろうか? サービス終了の1時間前から、他のプレイヤーが生成したイドラに挑戦できるイドラ討伐を遊んでみた。
すると、結構な人数がイドラ討伐に参加しているようだ(開催期間あと4日とあるが、画面は最終日にスクショしています)
イドラ討伐は、サービス終了当日の12時ギリギリまで、参加者がいることが確認できた。皆、最後の最後まで『イドラ』の世界の住人としてこのゲームを楽しんでいた。
サービス終了の直前、筆者はこの1週間で数名のプレイヤーをフォローしたが、彼らの最終ログインを見てみると、11分前にログインしている方もいれば、20時間前にログインしていた方もいた。
▲唯一、筆者をフォローしてくれたプレイヤーさん。最終ログインは1日前だった。フォローありがとうございました!
こうして、他のプレイヤーさんの動向を確認していると、12時を迎え、『イドラ』は約3年2ヵ月の歴史の幕を閉じたのだった。
▲サービス終了直後の公式Twitter。
ちなみに『イドラ』を題材にしたコミックス「まるっとゆるイドラ」が、本日1月20日発売となっている。
▼「まるっとゆるイドラ」詳細はこちら
https://mugenup-pub.jp/lp/yuruidora/
©SEGA
【サービス終了、その瞬間】まとめ記事
・【サービス終了、その瞬間】9月~12月掲載記事まとめ…『ガール・カフェ・ガン』『ユートピア・ゲート』『プロジェクト東京ドールズ』『スタースマッシュ』
会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)