グリー、第2四半期(7~12月)決算は売上高2.9%増ながら営業益22.7%減に…積極的な投資を展開 ゲーム事業は新作『まおりゅう』が収益に貢献

  • グリー<3632>は、2月7日、2022年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表、インターネット・エンタメ事業、投資・インキュベーション事業の各事業において、積極的な投資に取り組んだこともあり、前年同期比で増収を確保しながらも2ケタ超の減益にとどまった。

    売上高331億8400万円(前年同期比2.9%増)
    営業利益40億7800万円(同22.7%減)
    経常利益44億800万円(同11.1%減)
    最終利益36億5400万円(同13.9%減)

    セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①インターネット・エンタメ事業…売上高314億7200万円(前年同期比8.8%増)、営業利益29億6000万円(同37.3%増)
    主力とするゲーム領域は、引き続きブラウザゲームのコイン消費は減少しているが、既存のスマートフォン向けアプリゲームの長期運営体制による収益安定化および海外展開による収益力向上に取り組むと同時に、新規アプリゲームの開発を進めた。この四半期は新作『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』(配信はバンダイナムコエンターテインメント、以下『まおりゅう』)が収益に貢献した。

  • メタバース領域は、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の機能強化やコンテンツ拡充、グローバル展開を進め、また、広告・メディア領域において、メディア力の強化とユーザー基盤の拡大を進めた。

    なお、同社グループにおける新型コロナウイルスの影響については、広告・メディア領域において一部のメディアで影響を受けたが、ゲーム領域およびメタバース領域への影響は限定的だった。

    ②投資・インキュベーション事業…売上高17億1200万円(同48.6%減)、営業利益11億1700万円(同64.2%減)
    投資・インキュベーション事業は、インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだ。同社出資ファンドが保有株式を売却した。

    ■通期業績予想は非開示
    なお、グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、新規アプリゲームのリリースなどによる大きな業績変動が見込まれることから、業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断し、2022年9月期の連結業績予想は非開示としている。

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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