フィールズ、第3四半期決算は営業利益23億円と18億円の赤字から黒字転換 パチンコ『新世紀エヴァンゲリオン』好調、「ウルトラマン」も大きく貢献
フィールズ<2767>は、この日(2月9日)、第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算を発表し、売上高725億3100万円(前の期比148.6%増)、営業利益23億6600万円(前の期は18億6500万円の損失)、経常利益25億9000万円(同16億9000万円の損失)、最終利益17億8700万円(同26億7700万円の損失)、EPS55.16円だった。
・売上高:725億3100万円(同148.6%増)
・営業利益:23億6600万円(同18億6500万円の損失)
・経常利益:25億9000万円(同16億9000万円の損失)
・最終利益:17億8700万円(同26億7700万円の損失)
・EPS:55.16円
大幅増収・黒字転換を達成したが、同社では、円谷プロダクションが好調だったことに加えて、パチンコ・パチスロなど遊技機事業についても『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』が非常に高い稼働で推移しているため、としている。
円谷プロダクションは、「ウルトラマン」シリーズを中心とした様々な施策による価値の高まりを受けて、国内ライセンス事業はもとより中国等アジアを中心にマーチャンダイジング事業が堅調に推移し、収益に寄与している。映像事業では、Netflix等を通じて『ULTRAMAN』シーズン2の配信開始が2022年4月14日、庵野秀明氏が企画・脚本を手掛ける『シン・ウルトラマン』の公開日が同年5月13日とそれぞれ決定し、配信・公開に向けた取り組みを順次進めている。
デジタル事業領域では、NTTドコモとの共同事業や独自のECサイトに加え、従来の映像作品やリアルなライブステージでは表現できなかったインタラクティブなストーリー展開をオンラインで体験できる没入型ライブアトラクション『INTO THE STORY』を実施するなど、同社のIPとデジタル技術を掛け合わせた新規事業へのチャレンジを引き続き積極的に展開している。
デジタル・フロンティアは、国内大手ゲーム会社を中心としたCG映像制作や、NetflixとのVFX映像制作等が引き続き堅調に推移している。このほか、デジタルツインをはじめとした3D モデルやデジタル空間の活用に期待が寄せられているなか、高精細な3DCGアバターによる遠隔接客サービス『KSIN(ケシン)』をユニキャストと共同で開発している。既にNEXCO東日本(東日本高速道路)が手掛けるプログラムの一部に採択されており、実用化に向けてさらなる開発を進めている。
PS事業を担うフィールズは、第3四半期(10月-12月)に、パチンコ1機種、パチスロ2機種を販売し、計6.4万台を納品した。なかでも、パチンコ機として初めて中央にハンドルを持つ「スマートハンドル」を採用する等、ホールならびにファンからの高い期待感に迎えられ12月に納品したビスティブランドのパチンコ『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』は、非常に高い稼働で推移している。これにより、第3四半期累計の納品台数は計14.2万台となり、順調に推移した。
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767