NJHD、22年6月期通期業績予想を下方修正…開発案件の中止などで一転赤字計上の見通しに トライエースののれんの減損も計上 役員報酬の一部を返上へ
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エヌジェイホールディングス<9421>は、2月10日、2022年6月期通期の連結業績予想の修正を発表、開発案件の中止が発生したことに加え、開発計画の見直しや遅れなどにより当初の受注見通しを大きく下回っていることにより、売上高・利益とも当初予想から下ブレする見通しとなった。
売上高128億2000万円→114億9000万円(増減率10.4%減)
営業損益3億5000万円→2億8000万円の赤字
経常損益3億4000万円→2億9000万円の赤字
最終損益1億9000万円→5億1000万円の赤字ゲーム事業は、開発案件の中止が発生したことに加え、開発計画の見直しや遅れなどにより当初の受注見通しを大きく下回っている状況にあり、新規開発案件の受注による収益寄与を第4四半期以降に見込むものの、運営収益の漸減傾向もあって、下期も上期並みの売上高で推移する見込み。セグメント損益については、売上高が当初見通しを大きく下回る見込みとなるなか、外注費の見直しなどによる原価低減は下回り幅の半分程度に留まり、セグメント損失を計上する見込み。
モバイル事業は、販売台数の見通しに大きな変化はなく、売上高はおおむね当初計画並みの水準となる見込み。セグメント利益は、低料金プランの販売偏重による将来的な利益低下を防ぐため、新規契約の獲得に注力するなかで、1顧客あたりの販売利益額が低下していることから、当初見通しをやや下回る見込み。
また、連結子会社トライエースの株式取得時に発生したのれんについて、同社の業績が当初策定の計画を大きく下回ったことから、今後の事業計画を見直し、回収可能価額について慎重に検討した結果、のれんの未償却残高の全額を減損し、第2四半期連結決算において、減損損失2億2000万円を特別損失に計上することを決定した。
こうした状況を受け、通期業績予想の修正および業績状況を真摯に受け止め、経営責任を明確にするため、下記のとおり、役員報酬の一部を自主返上することも決定した。
(1)報酬返上の内容
代表取締役社長 月額報酬の20%を返上(2)報酬返上の期間
2022年2月から2022年9月までの8ヵ月間
会社情報
- 会社名
- 株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 筒井 俊光
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9421