サンリオ、第3四半期決算は営業利益20億円と前年同期25億円の赤字から黒字転換 EC・卸売に加え直営店復調、ピューロランド回復 通期業績も上方修正

サンリオ<8136>は、この日(2月10日)、第3四半期累計(21年10~12月)の連結決算を発表し、売上高385億6200万円(前年同期比31.0%増)、営業利益20億3600万円(前年同期は25億1600万円の損失)、経常利益24億6500万円(同17億6600万円の損失)、最終利益31億7200万円(同23億5700万円の損失)、EPS39.39円と大幅増収・黒字転換を達成した。

・売上高:385億6200万円(同31.0%増)
・営業利益:20億3600万円(同25億1600万円の損失)
・経常利益:24億6500万円(同17億6600万円の損失)
・最終利益:31億7200万円(同23億5700万円の損失)
・EPS:39.39円

国内では緊急事態宣言が全面解除となった10月から経済活動の正常化が進み、それまでコロナ禍の影響を受けていた直営店も集客が戻り、期初より好調を維持しているEC事業や卸売事業と合わせ、事業全体の売上を伸ばすことができた。「おうち需要」で好動向を示している服飾、雑貨関連、またアニメ、トイホビー、デジタル関連と合わせ、国内全体の売上が伸長した。

また昨年10月に100万人を突破したサンリオファン会員向けアプリ「Sanrio+」の会員数は12月末現在で105万6千人となり、順調に推移している。

テーマパーク事業では、9月まではコロナ禍の影響を大きく受けていたが、緊急事態宣言の全面解除後には入園者数の回復に伴い(サンリオピューロランドでは入園者数の上限は設定している)、両テーマパークとも売上が前年同期と比べ大きく伸長した。

海外では、欧州ではアパレルライセンシーとの取り組みが大きく伸長し、北米のライセンス事業では玩具メーカーとの取組みが堅調に推移し、物販事業ではECの売上が伸長した。中国では、ほぼ全てのカテゴリーにおいて売上が好調で、その中で特にヘルス&ビューティカテゴリーが大きく伸長した。


■2022年3月通期の業績予想を上方修正
2022年3月通期の連結業績予想の上方修正を行い、売上高513億円(前回予想493億円)、営業利益12億円(同000万円の利益)、経常利益19億円(同5億円)、最終利益25億円(同15億円)、EPS31.04円(同18.62円)とした。

・売上高:513億円(前回予想493億円)
・営業利益:12億円(同000万円の利益)
・経常利益:19億円(同5億円)
・最終利益:25億円(同15億円)
・EPS:31.04円(同18.62円)

従来予想からの修正率は、売上高4.0%増、経常利益280.0%増、最終利益66.6%増となっている。

・売上高:4.0%増
・経常利益:280.0%増
・最終利益:66.6%増

株式会社サンリオ
https://www.sanrio.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サンリオ
設立
1960年8月
代表者
代表取締役社長 辻 朋邦
決算期
3月
直近業績
売上高203億1500万円、営業利益59億6400万円、経常利益63億7400万円、最終利益49億1600万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
8136
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