スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。
gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。
それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。
そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開する。
今回は、2022年2月18日をもってサービス終了となった、でらゲーの『マナビモ!アソベンジャー!』をピックアップした。
■でらゲー『マナビモ!アソベンジャー!』(Since 2019 to 2022)
まずは『マナビモ!アソベンジャー!』の概要について。
でらゲー初の自社パブリッシングタイトルとして2019年5月23日よりサービスを開始した本作は、クイズを解いてジェムを集め、様々なキャラクターを収集・育成しながらバトルを楽しめるスマートフォン/タブレット向けのアプリ。
クイズの内容は小学1年生から中学3年生の教科書に準拠しているため、ゲームに熱中すればするほど学校の勉強に必要な知識も自然に強化されていくという、エンタメとエデュケーションが融合した新しい形のアプリだった。
そして2022年1月20日に、同年2月18日をもってサービスが終了することを発表。サービス開始から約2年9ヵ月でのサービス終了となった。
■サービス終了の数日前からログイン…そして有終の美を見届ける
サービス終了となる2月18日からさかのぼって、2月12日から『マナビモ!アソベンジャー!』にログインした。ここからは、その模様をお届けよう。
【2月12日】
まずはアプリをダウンロード&インストール。ゲームを始めると、まずはクイズの難しさを選べたわけだが、筆者もいい大人である。
ここは大人か、高校生レベルを選択しよう…いや、筆者は学生時代からお世辞にも勉強が出来たとは言えなかった。そうだ、ここで変な見栄を張り、陳腐なプライドを守ろうとして、クイズに不正解しまくったらそれこそ赤っ恥である。
…うん、小4くらいでいいや!(妥協)
クイズの難しさを決めたら、本企画恒例のゲームデータのダウンロードだ。
いつもならここで、忠犬ハチ公がご主人の帰りを待つように、じっとダウンロードが完了するのを待つわけだが、『マナビモ!』はダウンロードしながらチュートリアルを進めることができた。こいつはありがたい。
ダウンロードとチュートリアルを終えたところで、初日のプレイを終えたのだった。
【2月13日~15日】
本作はクイズに挑戦してベンジャーを育てるモード"マナビモ!"と、育てたベンジャーでバトルに挑むモード"アソベンジャー!"があるようだ。
この日から数日間は、ひたすら"マナビモ!"に挑戦して賢くなることに決めた。
さすがに色々な教科に手を出すときりがない、いや自信がないので、国語を中心にプレイしていった。一応、文章を書く仕事を生業にしているので、国語は余裕よゆう!(小4レベルだけど…しかも、たまに間違えたし…)
▲筆者の苦手な算数を始め、国語以外の教科にも挑戦したよ。
遊びながら学べる本作、もし筆者に子どもがいたら遊ばせていただろうなぁ。それくらい素晴らしいゲームだと思いながら、繰り返しクイズを楽しんだのだった。
【2月16~17日】
この2日間は、クイズで育てたベンジャーでバトルに挑むモード"アソベンジャー!"を楽しんだ。
▲"マナビモ!"でクイズに答えまくり、ベンジャーが少しは育ったよ。
"アソベンジャー!"は、自身のベンジャー3体と、フレンドのベンジャー1体、計4体のパーティーで敵を撃破していく、アプリゲームでいうクエストモードだ。
こちらはクイズは出ないので、完全にゲームとして遊べる。学校でも授業ばかりでなく、休み時間に思いっきり遊ぶことも重要だ。そういう意味で、このモードはクイズで勉強して少し休憩するには打って付けと言えよう。
そんなこんなで、クイズもせず"アソベンジャー!"ばかりプレイして、この2日間は過ぎていった。
【2月18日】
ついにサービス終了の日を迎えた。
しかし、筆者は本作をプレイしていて、1つ気になる事があった。それは、2月18日の何時にサービスを終了するかが、ゲーム内のお知らせに書かれていなかったのだ。
これまで本企画で取り上げてきたタイトルは、漏れなく●月●日●時でサービスを終了すると事前に発表されていたので、サービス終了の瞬間を逃すことはなかったわけだが、今回は時間がわからない。
主に子どもがプレイするであろうゲームだから、学校に行っている時間帯に終了はない? それとも2月18日23時59分まで? う~ん、これは困った。
とりあえず筆者は、己の始業時間から1時間毎にログインしていった。すると…。
11時に公式Twitter上に「残すところあと3時間!」とつぶやかれていたのを発見! つまり14時に終了することが判明したのだった。
そして、サービスを終了1時間前の13時過ぎにその瞬間を見届けるべくログインした。
ショップを見てみると、ライセンスやドリルといったものはまだ買えるような表示だったが、課金することはできなかった。
また、最後の世界ランキングの結果も載っていた。下がランキング1位のプレイヤーさん。まさにラストエンペラー!おめでとうございます!
そんなこんなで、ゲーム内を色々見ているうちに14時を迎え、『マナビモ!アソベンジャー!』は約2年9ヵ月の歴史の幕を閉じた。
▲サービス終了直後の公式Twitter。
ちなみにサービスが終了した後、ゲーム内では過去にプレイしたことのある問題に挑戦することができた。これもサービス終了に立ち会えなかったファンのための配慮だと思われる。
さて、2月18日をもってサービスを終了した『マナビモ!アソベンジャー!』だが、ゲーム内のお知らせにもあったとおり、今後の展開について動きがあるもよう。
さらに公式サイトや公式twitterなどのSNSはサービス終了後も存続され、情報が更新されるそうなので、ファンの皆さんはブックマークやフォローをしつつ、今後の展開に関する情報に期待しよう。
© 2019 Deluxe Games,Inc.
【サービス終了、その瞬間】まとめ記事
・【サービス終了、その瞬間】セガ『イドラ ファンタシースターサーガ』…多くのプレイヤーが最後まで『イドラ』の世界の住人としてゲームを楽しんだ
・【サービス終了、その瞬間】9月~12月掲載記事まとめ…『ガール・カフェ・ガン』『ユートピア・ゲート』『プロジェクト東京ドールズ』『スタースマッシュ』
会社情報
- 会社名
- 株式会社でらゲー
- 設立
- 2010年12月
- 代表者
- 代表取締役 家次 栄一