トーセ<4728>は、4月13日、第2四半期累計(21年9月~22年2月)の連結決算を発表し、売上高26億3800万円(前年同期比43.6%増)、営業利益1億4400万円(前年同期は8500万円の損失)、経常利益1億3200万円(同8300万円の損失)、最終利益6600万円(同1億0300万円の損失)だった。
・売上高:26億3800万円(同43.6%増)
・営業利益:1億4400万円(同8500万円の損失)
・経常利益:1億3200万円(同8300万円の損失)
・最終利益:6600万円(同1億0300万円の損失)
家庭用ゲームソフトの開発需要は旺盛であり複数の大型案件が進行していることに加えて、原価低減による売上総利益率の好転や販売費及び一般管理費が抑えられていることにより、各利益項目は黒字に転じた。
ただ、10月13日に公表した第2四半期業績予想は下回る結果となった。これは主に、前年度コスト超過のあったゲームの開発案件において、この期も開発上の不具合の改修作業が想定以上に発生したため開発コストが増加したことによる。
セグメントの業績は次のとおり。文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでいない。
①デジタルエンタテインメント事業
売上高は24億5300万円(同52.7%増)、営業利益1億200万円(同営業損失8600万円)となった。
「プレイステーション5」や「Xbox Series X/S」にも対応したマルチプラットフォームの案件を含む、複数の開発案件を遂行するとともに、メタバースやNFTに関連した開発業務も開始している。製品別の内容は以下のとおり。
・ゲームソフト関連の売上:家庭用ゲームソフトの大型案件が複数進行中であることから、14億9900万円(前年同期比261.9%増)となった。
・モバイルコンテンツ関連の売上:運営売上が前年同期よりも減少し、9億4100万円(前年同期比16.1%減)となった。
・パチンコ・パチスロ関連の売上:ゲームソフト関連やモバイルコンテンツ関連に開発人員をシフトしていることから、1200万円(前年同期比83.0%減)となった。
②その他事業
売上高は1億8400万円(同20.1%減)、営業利益4200万円(同営業利益100万円)となった。
コロナ禍の巣ごもり消費拡大で売上好調が続いている家庭用カラオケ楽曲配信事業のロイヤリティ売上は、引き続き高水準で推移した。一方で、SI事業を取り扱うBTDスタジオでは、テレワーク下でもあらゆる社内決裁がスピーディに行われるよう、コーポレート部門と協力して自社の業務システムの開発を進めている。そのため前年同期と比べ受注案件は減少し、その結果当事業の当期の受注案件は減少しているものの、自社の業務システムの開発実績を、今後BTDスタジオでのSIやDXに関連した事業活動に活かしていく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728