ファンコミ、第1四半期決算の営業益は6.6%減の5億8500万円 アフィリエイトサービス苦戦、メディア事業での投資も下振れ要因に
ファンコミュニケーションズ<2461>は、昨日(5月9日)、第1四半期(22年1月~22年3月)の連結決算を発表し、売上高18億3700万円(前年同期比-)、営業利益5億8500万円(同6.6%減)、経常利益5億8400万円(同11.5%減)、最終利益3億9500万円(同11.4%減)と2ケタ減益だった(「収益認識に関する会計基準」を適用したため、売上の前年同期との比較はなし)。
・売上高:18億3700万円(同-)
・営業利益:5億8500万円(同6.6%減)
・経常利益:5億8400万円(同11.5%減)
・最終利益:3億9500万円(同11.4%減)
① CPAソリューション事業
売上高は14億3900万円(前年同期は54億9400万円)、セグメント利益は8億7800万円(同5.1%減)となった。改正個人情報保護法への対応で一部広告主の稼働遅延なども発生しているが、コロナ禍が継続する中、事業者のEC化率の上昇を背景として、A8.netの稼働広告主数が増加傾向となり、利益率の改善も見られる。一方、seedAppは広告カテゴリの分散化が進んでいるが、競合他社との単価競争に晒されており、減収減益となった。
② ADコミュニケーション事業
売上高は2億8200万円(前年同期は12億0300万円)、セグメント損失は4900万円(前年同期はセグメント損失5000万円)となった。大手プラットフォーマーへの広告予算の寡占化を背景として、スマートフォン向け運用型広告サービス「nend」の稼働広告主が減少したことにより減収となった。一方、nendにおいてはApple社が提供する広告効果計測システム「SKAdNetwork」を使用した広告配信に対応し、顧客への営業活動を強化している。その他、新規事業の企画・開発についても継続している。
③その他
売上高は1億1500万円(前年同期は1億4200万円)、セグメント損失は1600万円(前年同期はセグメント損失800万円)となった。メディア事業においてPV減少に伴い広告収入が減少したことなどにより減収となった。また、新規事業投資を実施しており、利益が下振れる要因となっている。
■2022年12月通期の見通し
続く2022年12月通期の業績については、売上高76億8000万円(前期比-)、営業利益24億1000万円(同3.9%増)、経常利益24億3000万円(同3.4%減)、最終利益16億7000万円(同2.0%増)、EPS23.55円を見込む。
・売上高:76億8000万円(同-)
・営業利益:24億1000万円(同3.9%増)
・経常利益:24億3000万円(同3.4%減)
・最終利益:16億7000万円(同2.0%増)
・EPS:23.55円
計画に対する進捗率は、売上高23.9%、営業利益24.3%、経常利益24.0%、最終利益23.7%となっている。
・売上高:23.9%
・営業利益:24.3%
・経常利益:24.0%
・最終利益:23.7%
会社情報
- 会社名
- 株式会社ファンコミュニケーションズ
- 設立
- 1999年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 二宮 幸司
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2461