コトブキヤ、22年6月通期の営業益を17億円から20億円に上方修正、倍増で着地見通し 「メガミデバイス」など自社IP好調 第3四半期までの進捗率9割超に
壽屋(コトブキヤ)<7809>は、この日(5月13日)、2022年6月通期の単独業績予想の上方修正を行い、売上高138億円(前回予想130億円)、営業利益20億5000万円(同17億円)、経常利益20億1700万円(同16億7000万円)、最終利益14億円(同11億5900万円)、EPS536.97円(同444.53円)とした。後に触れるように第3四半期決算での修正計画に対する利益の進ちょく率は90%を超えている。
・売上高:138億円(前回予想130億円)
・営業利益:20億5000万円(同17億円)
・経常利益:20億1700万円(同16億7000万円)
・最終利益:14億円(同11億5900万円)
・EPS:536.97円(同444.53円)
従来予想からの修正率は、売上高6.1%増、営業利益20.5%増、経常利益20.7%増、最終利益20.7%増となっている。
・売上高:6.1%増
・営業利益:20.5%増
・経常利益:20.7%増
・最終利益:20.7%増
同社では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるインバウンド需要の回復の遅れや物流等の混乱があるものの、プラモデル「メガミデバイス」シリーズを中心に自社IP製品が好調であり、1アイテム当たりの生産・販売数量が当初の見通しを超える見通しになったため、と説明している。
■第3四半期決算は営業利益140%増の18.8億円
また、同日発表した第3四半期累計の単独決算は、売上高105億0800万円(前年同期比54.5%増)、営業利益18億9100万円(同146.1%増)、経常利益18億7900万円(同140.3%増)、最終利益13億0700万円(同143.1%増)だった。
・売上高:105億0800万円(同54.5%増)
・営業利益:18億9100万円(同146.1%増)
・経常利益:18億7900万円(同140.3%増)
・最終利益:13億0700万円(同143.1%増)
第3四半期段階での通期計画に対する進捗率は、売上高76.1%、営業利益92.2%、経常利益93.2%、最終利益93.4%となっている。
・売上高:76.1%
・営業利益:92.2%
・経常利益:93.2%
・最終利益:93.4%
事業の概況は以下のとおり。
卸売販売については、国内において、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』より2022年2月に「オシリスの天空竜」を発売し、好評を博した。また、アニメ『鬼滅の刃』より2022年2月に「胡蝶しのぶ」を発売し、フィギュア製品の売上に貢献した。自社IP製品『メガミデバイス』より2022年1月に「皇巫(オウブ)スサノヲ」を発売、2022年3月には「朱羅九尾火舞羅」を発売した。また自社IP製品『創彩少女庭園』より「結城まどか[桃桜高校・夏服]」を発売し、プラモデル製品の売上は好調な推移をみせた。その他、自社IP製品である『フレームアームズ・ガール』、『ヘキサギア』、『モデリング・サポート・グッズ』等も堅調な推移をみせ、業績を牽引した。
海外の北米地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が依然続き、物流の混乱等により一部製品の出荷遅延が生じているものの、フィギュア製品、プラモデル製品ともに売上は堅調な推移をみせた。
アジア地域では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響も販売活動については限定的にとどまり、プロモーション活動を行うと共に、販売チャネル拡大を推進した結果、フィギュア製品の売上が好調な結果となった。また、国内と同様に『メガミデバイス』シリーズを中心に自社IPのプラモデル製品も好調な結果となった。
直営店舗による小売販売については、『にじさんじ』関連商品が好調に推移するものの、新型コロナウイルス感染症に起因するインバウンド需要減少を主な要因とした来店客数の大幅な減少により、売上は伸び悩んだ。店舗運営では、引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防のため、定期的な換気や消毒、レジ前に飛散防止シートの設置など行い、衛生管理やスタッフの健康管理を徹底した。ECサイトによる通信販売では、他社との差別化として直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより売上は好調に推移した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809