【連載】中山淳雄の「推しもオタクもグローバル」第19回 PlayMining―NFT元年、売上100億円到達から見えたWeb3時代の日本の生き残り方

中山淳雄 エンタメ社会学者&Re entertainment社長
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ブロックチェーン技術、暗号通貨、NFT、メタバース、Web3、これらは2021年に世界中を席捲したバズワードである。その一端として「ブロックチェーンゲーム(BCG)」というジャンルは2017年末の『CryptoKitties』で産声を上げ、2021年春に『AxieInfinity』がスカラー制度導入後に広く耳目を集め、NFTのなかでは最も大きなジャンルともなった。その領域で日本人が作った会社が現在世界トップ10に入った、という情報を聞き、早速取材を行った。それは人材・広告会社とテレビ局出身者がシンガポールで創業した、これまでの概念を覆すゲームの話だった。


■3年で売上約1.6億→10億→100億円と10倍成長を繰り返す急成長ブロックチェーンゲーム企業
――:自己紹介からお願いいたします。

DEA(Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. )の共同CEO山田耕三と申します。DEAPcoinという暗号通貨(以後コイン)を発行しながら、Play to Earn(遊んで稼ぐ)をモットーにした「PlayMining」というゲームプラットフォームを現在展開しておりまして、このコインは2022年1月に日本の取引所でも上場しました。

 
――:2021年のNFTブームにのっかってDEA社の成長は本当にすごいですね!こちらの成長グラフをみると「毎年10倍」のような規模で成長されて、3年でついに100億越え(想定)となりました。利益率も40%超えています。
 

※2022年下半期売上は予測数字


そうですね、先日の発表会で弊社としては初めて売上を発表させていただきましたが 、ひいき目に見ても、すごい状況にはなってきています。昨年からBlockchain Gameでは『Axie Infinity』が有名になっていましたが、PlayMiningは実はすでにDAU2.5万人でAxieのプレーヤー数を越えていて、世界8位のブロックチェーンゲームとなっています。
 

2022年5月13日時点のDappRaderのTop Blockchain Gameranking


――:もうAxieは超えてしまっているんですね!というかAxieがこんなに落ちてしまっているともいえますが、、、昨年は創業3年の会社が時価総額3兆円超でスクウェア・エニックスやバンダイナムコを越えてしまったとだいぶ話題になりました。中山も記事にしました。ただ200万人登録はいても、やはりDAUでいうと2万とかになってしまうんですね。まだ「投資する人」と「プレイする人」のバランスは悪い感じでしょうか。

人数はちょっと少なくはなりましたが、売上は逆にだいぶあがってきてますね。ただこれでも8位ですからね。現在話題になっているThe SandboxとかでもDAUは1千人いかなかったり、これはBlockchain業界全体として登録者も投資家もいるけど、逆に定常的にそこに「居る」ユーザーが少ないことは課題ではありますね。その点ではゲームはいまだ数万人、数十万人いるので有利ではありますが。


――:この売上は取引所で「買われた」売上で、実額としてDEA社には入っているものなんですよね?

はい、そうです。ただ通常のゲームとちょっと違うのはtoCのユーザーの消費額だけでなくtoB営業で集まった投資という性質も併せ持つ点ですね。ブロックチェーンゲーム(BCG)の場合、投資する非ゲームユーザーと、投資はしないけどプレイをするゲームユーザーが存在していて、前者の投資ユーザーでもあるギルドが「このトークンは儲かるかもしれない」「このゲーム内NFTは儲かるかもしれない」といって、コインやNFTを買うんですよ。理想的には、2割こうした投資家からのお金で、残り8割は普通にゲームプレイを楽しむユーザーが消費するお金、という感じが本当は理想的なのですが、現在の売上はまだ投資家が半分程度を占める構造になっています。


――:ここがBCG(ブロックチェーンゲーム)の難しいところですね。ユーザーと一口にいっても、コインへの投資家、NFTへの投資家、NFTでプレイするプレイヤーやただのコレクターという人もいて、そこにコインもNFTもないただのプレイヤーがいる。ゲーム内アイテムを作るビルダーなんてのもいます。「ユーザー」が10種類くらい違う目的をもった別々の人の集合体で、本当にリアルな生活世界に近いですよね。

現在のプレーヤーはこんなポートフォリオになっており、ベトナム・インドネシア・フィリピンのユーザーで85%、日本で10%弱という感じですね。年齢も若く、意外にも女性も半分近くいます。

 
■3人の“同人活動”で始まった暗号通貨発行事業
――:最初に山田さんがどうして現在このお仕事に行き当たったのかをお聞きしたいです。実は中山もテレビ東京のエライ方のご紹介で2017年末のまだ局員だった時代にお会いしてます。あのときは山田さん、仮想通貨なんて一言も言ってなかった笑。

そうですよね、もうだいぶ懐かしい話です。橋山さんに感謝ですね。まさにあのときに起業しようと決めていたタイミングで、15年勤めたテレビ東京を2017年末で辞めて、2018年「つくりば」という映像制作会社を設立して、『有吉ぃぃeeeee!』や企業案件のPR動画制作など、普通に番組制作をしていました(こちらは現在もサービス継続して、別の方が主導で運営)


――:そこから吉田直人さんと2018年夏にはDEA社をシンガポールで立ち上げられます。吉田さんは28歳でゲーム・アニメ会社グラムス立ち上げられて34歳で倒産。自己破産までされてから人材、コンテンツ、メディア・アドテクで3社も上場企業を設立されたシリアルアントレプレナーです。現在も上場企業イオレの会長をされていて、私は山田さんと吉田さんが共同創業という時点で???というところがありました。

ごろうさん(吉田氏の愛称)とは結構その前から、一緒に仕事をする機会があったんですよ。企業の創業秘話を“演劇”にする『創業X』で、彼がちょうど2017年マザーズ上場までもっていった株式会社イオレを、18年秋ごろに吉田自身の創業秘話として演劇にしました。


――:企業史の演劇化!?これまたテレビ東京っぽい企画ですね笑これって商売になるものなんですか?

イオレはプロトタイプとして持ち出しで実施しました。その後、別企業さんでも実施したのですが協賛金をベースにしますので、損はしない構造です。企画から3カ月くらいでもっていくのですが、150席くらいのキャパシティで2回まわして、、、でも、そう考えるとなかなかお金のかかった企画ですよね笑。ただこちらをやっていたお陰で、吉田のことは隅から隅まで知っていました。

そこで「山ちゃん、何か一緒にやろうよ」という話にはなっていて、最初はイオレの中で新規事業室の形でHR(ヒューマンリソース人材事業)でもやろうかとなってました。当時はビズリーチが流行っていたのもあって。


――:HR!?まだ暗号通貨の発見には至ってないのですね。それでまた、どうして暗号通貨に?

吉田も僕もやっぱりエンタメ畑の人間なのでHRやるにもエンタメがないと面白くないよね?というなかで、こちらの『日本の給与&職業図鑑』(宝島社、2016)のような、擬人化コンセプトの面白おかしいモノを作ろうと。この本の作者の山田コンペーさんにお会いして、新事業を・・・という話をしているうちにですね、、、吉田の中でHRがすっぽり抜けたんですよ。「…これ、ブロックチェーンゲームにしたら面白いですよね?」と。 

1作目ゲーム『JobTribes』の元になった『日本の給与&職業図鑑』、DEA社から出版物として発売もされている


――:あれ!?HRどーなったんですか!?飲み会中にすり替わったんですか。

イオレのアドバイザーになっていたソニーの元社長の出井伸之さんから、よく言われていたらしいんですよ。ブロックチェーンで早く新規事業を立ち上げろ、と。そこからブロックチェーンについて調べようと、僕がNYに飛びます。NY Consensus2018(2018年5月の暗号通貨のイベント)に参加したんです。


――:山田さん、英語しゃべれるんでしたっけ?

いや、全然(笑)とりあえずNY行ってみたら、とんでもなく豪華な起業家・投資家に囲まれて、あまりの華やかさと熱量に気当たりしつつ、これは何か凄いものがきているなと感じました。ちょうど2017年末に『CryptoKitties』が大流行していたので、これは早く何かやったほうがいいなと思って、吉田とDEA社をつくることにしました。


――:この動きの速さがお二人の最大の強みですね。2018年5月のNYイベントで衝撃を受けて、2018年8月にシンガポールの法人登記をしています。しかも登記は吉田さんではなく山田さんのお名前で。まだこのときは「つくりば」で映像制作されているタイミングですよね?

がっつりやっていました笑。Consensusの帰国便の飛行機でガリガリ映像編集をやっていたのを覚えてます。弊社の共同代表に吉田直人と、KPMGコンサルティングの日本代表だった椎名茂がいるのですが、どちらも大手企業の経営者の役職をもっていました。吉田も「上場したら俺も手があくから、そしたら自由に新しいことしようよ」といっていたのですが、いざ上場してみたらガチガチで、前以上にいろんなことができなくなっている。そういった事情もあって、いったん3人の中で、唯一自由だった僕1人が動いてシンガポールにいって登記をしています。


――:不思議なんですが、ここからずっと企業活動をされていて、その最中も山田さん「つくりば」やってますし、給与とか雇用関係ってどんな感じになってるんですか?

DEAって3人の“同人活動”みたいな感じだったんですよ、当初。ちゃんと専業になって給与もでて社員も採用してというのはホントここ最近の話で、それまでは皆手弁当でやってます。誰も給与をとらず、3人とも私費で海外渡航したり、打ち合わせして。


――:先ほどの『職業図鑑』がゲームになって『JobTribes』になるんですよね。1年半の開発も経て、2019年12月にAFAシンガポールでローンチのアナウンスをされます。なんだかつながっているようで、フツーに考えるとメチャクチャですよね、色々と。


■2020年の上場、2021年NFT元年での快進撃
――:2019年末の発表後は2020年4月にセイシェル諸島の世界2位の取引所OKX(当時OKEx)で上場、5月に1作目『JobTribes』がリリースします。このコインの上場というのは、いわゆる株式市場のIPOとは違って、会社としての精査とか監査法人がついて、とかとは違うんですよね?

そうですね、IEO(Initial Exchange Offering)といって仮想通貨を取引できるようにして資金が集められるようになります。一応「世界初のPlay to Earnゲーム」になりました。取引所上場していてお金に交換できる暗号資産をゲームプレイを通じて直接獲得できるPlay to Earnゲーム、という定義では実はAxie Infinityよりも早くて「世界初」なんですよね。当社が調査した範囲では。


――:あれ、MyCryptoHerosとかはその対象にならないんですか?

当時のマイクリは世界をリードする存在でしたが、いわゆるPlay to EarnではなくゲームアセットNFTを資産として売買できる、という建付けです。Double Jump Tokyoさんは日本法人ですので、独自暗号通貨を発行・上場させてゲーム内報酬にする、という選択肢はなかったんでしょうね。日本法人が暗号資産の発行体になることは税制の観点から非常に難しいですので。


――:そこがシンガポール法人を作った理由なんですね。そもそも日本で法整備を待って法人をたてるとか、ネットワークもある日本でどうにかしようとは思わなかったんですか?

あまりなかったですね。通貨発行するなら海外しかないね、という中で、法人設立先をスイスやドバイと迷ったんですが、最後はやはり時差とか行きやすさなどを考えてシンガポールで法人化したんです。

その後にBITTREXとかINDODAXとか世界6カ所以上で取引所上場していくのですが、日本での審査基準が厳しくて、最終的に22年1月にようやく日本の取引所BITPOINTが取り扱い通貨としてDEPが上場しました。1月時点で、日本金融庁が認可する37種類の「ホワイトリスト」の1つとして、日本でもコインを買っていただける状態になりました。


――:日本での取引所上場で変わったところはありますか?

テレビやメディアに取り上げられ始めましたね。以前だったらありえなかったんです。暗号通貨、トークンといったものが市民権を得ていない段階で、放送に載せるということは、それを買うことを推奨してしまうことになってしまう。2021年まではDEA社のニュースを扱うこと自体が、テレビ局はNGだったはずなんです。ホワイトリストになったお陰で、メディアが取り扱っても「OKな会社」になったのは一歩前進ですね。


――:あと時価総額も上場後大きくあがりましたね。これは本当に株式IPOに近い動きだなとも思います。
 

DEA社の暗号通貨DEAPcoin(DEP)の円換算チャート。2021年末から10倍に跳ね上がった


こちらですよね。1DEPが0.7円でしたが、昨年末に7円まであがり、そのあとはあがったり下がったりですが、これがまさに2021年に10億円サイズの企業だったところが、2022年になって100億円サイズの企業になった背景でもあります。

ただ、まだ銘柄としては小さいんです。DecentralandのMANAやAxieInfinityのAXS、The Sandboxが5000億円サイズですので、まだまだ足りません。スカラー制度によって投機家とプレーヤーの両方を取り込むことに成功したAxieは発明でしたが、最近は日本でも流行っているSTEPN(4末でのDAU50万人に到達したMove to EarnのBCG)が、稼ぐだけでなく『Pokemon Go』のような行動変容を伴うものにまでもっていっている。ああいったイノベーション事例にうまくのりながら、PlayMiningも進化させていきたいです。


――:売り上げと利益の構成はどうなっているんですか?通常のゲームとは違うんでしょうか?

そうなんです。通常のゲームには無い「Play to Earn」報酬部分がコストになりますので利益率は低くなります。その分、マーケティングコストが押さえられたり通常のヒットゲームに要求される開発費・運営費をかけなくても集客が可能になります。


――:ソーシャルゲームでも無料石を配って継続インセンティブにしてもらう。どんどん広告費をかけてユーザー数を膨らまして、ゲームが盛り上がっていくようにする、という活動と近いイメージですね。徐々にゲームが面白くて継続するうちに有料課金者が出てくる。

まさにそんな感じですね。2021年はまさにNFT元年で前年度363億円だった取引市場が、21年2月の『NBA Top Shot』や8月『Axie Infinity』で大きく跳ねて、2021年を通して2.8兆円まで膨れ上がります。その勢いにのる形でJobTriesでも12月にスカラー制度を実装し大きく売り上げを伸ばすことに成功しました。


――:コラボも活発にされてましたよね。天野喜孝さん、真島ヒロさん、藤原カムイさんなど日本を代表する有名漫画家たちのNFT発行もそうでしたし、タツノコプロとの『ヤッターマン』コラボとか。

あと『カードファイト!! ヴァンガード』もですよね。中山さんがブシロードいらっしゃったときに。その節はお世話になりました。今後もかなりコラボは仕込んでいます。先日は『南国少年パプワくん』『ジバクくん』とのコラボも発表させていただきました。


――:あと、マニアックな話で恐縮ですが、2020年ごろってDEA社の勢いがいいのは知っていたんですが、なかなかDAPPRADERとか世界のランキングの中に出てこなかったんですよね。統計が全体統計になりえていなかったりするのですが、こういうのはなぜなんでしょうか?

PlayMiningがプライベートチェーンをベースにするプロジェクトだからですね。ブロックチェーンのメリットを最大に活かすにはパブリックチェーンでの展開が理想ですが、ゲームを始めとするエンターテイメント事業では話はそう簡単ではない。

例えばゲームアイテムNFTをやりとりするにも、パブリックチェーンではいちいちガス代(交換手数料のようなもの)がかかってしまう。ガス代は時に高騰しますので。1万円分を購入するのにガス代が昨日は100円だったのに、翌日5000円だったとか。プライベートチェーンだと流通が可視化できない反面、そうしたガス代の高騰リスクがなくて、ユーザーには良いんですよね。いくつか条件を押し通して、やや例外的に、現在はDAPPRADERなどにも掲載されるようになってきています。

Web3領域においてエンターテイメント事業を確立するには、プライベートから始めて順次、課題を解決しながらパブリック化していくというステップが必要だと考えています。

 

■日本はWeb3の時代に乗り遅れるのか。Web2⇔Web3の「両生類」になるためのステップ
――:法制化についてぜひお聞きしたく。2022年3月30日に自民党から「NFTホワイトペーパー(案)」が提出され、業界がだいぶザワつきました。あの動きはどのように読めばよろしいのでしょうか?

渡辺創太ショックとも呼ばれています。パブリックブロックチェーン「アスターネットワーク」を立ち上げた26歳の起業家の渡辺さんが、現状の日本の法制度がWeb3時代に対して致命的な欠陥があることを指摘して、急展開となったんです。現状の法規制のままだと毎期末ごとに持っている暗号資産、トークンの時価総額に応じて、未実現の状態でも課税されてしまうんです。DEPが例えば300億円の価値をもっていたら、そこに売上も利益も発生していないのに、期末に無条件で20%相当の60億円を納税しなければいけない。


――:ありえないですね!保有しているだけで毎期ごとに時価で税金がかかる。それが起こると、そのままトークンをもっていることが時限爆弾のようなリスクになる。

そうなんです、そうなんです。そこで自民党としてホワイトペーパーができ、早期の法制化が必要だという機運ができたことは大変ありがたいことです。まだ提案がなされた段階ですが、確実に日本の法整備を整えようという動きにつながっています。


――:つい先日もドイツで仮想通貨所得税ガイドラインができましたね。まさに先ほどの議論での所得税を非課税にする動きです。

我々の事業は「エンタメ事業をWeb3化するための水先案内人」というイメージなんですよ。Web2までは、国などの中央集権的な機構の「管理」のもとで世界がなりたっている壁のなかで経済の秩序が保たれている状態です。その壁の先にWeb3があって、何も規制がないカオスのように思われる「パブリック」の領域が広がっている。「パブリック」の秩序は今後数年の間に急速に確立されていくはずです。

 
――:無秩序なように感じてしまうんですよね。ブロックチェーンの価格があれだけ変動して、NFTも無価値になるんじゃないか、とか。「価値の保証」を誰がしてくれるのか。銀行預金のように(こちらも本当は100%じゃないんですが)保有している価値は絶対的に逓減しないという保証がないとそこに踏み出せない。

でも金融商品を買う人が債権と株とで買い分けるようにリスクが違うからこそリターン期待値も違うはずなんですよ。国と銀行が100%保証してくれているわけじゃないよというのが皆うすうす感じ始めているなかで、一つのオプションとしてのパブリックやWeb3があり、そこにちょっとずつ参入していく人が増えている。まだ人口の1-2%みたいな世界ですが。


 この図のようにPlayMiningはプライベートチェーンを活用して、ある程度「浅瀬」のようにWeb3のメリットを少しずつ体感してもらう。

 
――:なんか海から陸地に上がる感じがありますね。エラ呼吸だったけど恐る恐る浅瀬の部分にあがってみて、肺呼吸のTryをしてみるような。魚類から両生類への進化の過程をみるかのようです。

はい、はい。こういう概念をうまくキレイに中山さんにまとめてほしいなと思ってます。この現象を歴史のなかでどう捉えられるのか。まだ業界全体が指針になるようなものができあがっていない感じがあります。


――:そうですよね。僕も日々模索してますが、ざっくり歴史でいうと中世に権威主体が「教会/領主/国家」で分散していた状態から「国家」に統一されていく1650年くらいの転換点から400年ぶりに大きく動くのかなと思ってます。経済自体が国家の統制下の産物で、いまも中国はそちらの強化に向かっていますが、こうした「箱庭の中での資本主義」が、この数十年のほころびのなかで、違うオプションとしての分散型を模索始めている感じがします。といってもこういったものって世紀をまたいで時間をかけて浸透していくので、ここ数十年単位だといったりきたりだと思いますが。

そうですね!Web2とWeb3の対立構造が議論されたりしますが、海にも陸にも生き物が栄えているようにどちらかだけが良いというものではないですし、まだまだいったりきたりすると思います。だからこそ、当面は緩衝地帯のようなPlayMiningが必要だと思うんですよね。


――:DEAとしては今後どんな展開をされていく予定ですか?

DEAは現在3つの事業を行っています。DEPを発行する暗号通貨発行、JobTribesなどのNFTゲームの運営、そこにNFT自体のマーケットプレイスとして取引仲介もしております。これからはここにメタバースも展開しますし、ゲームも実は10作品以上仕込んでいて、この2年くらいの間で次々にリリースしていく予定です。吉田も私もエンタメ出身なのでゲーム事業の色が強いですが、このゲーム部分とフィンテック部分を近づけていって「GameFi」を浸透させることがミッションだと思っています。


――:DEA社はいまどのくらいの人数で運営しているんですか?

社員としてはシンガポールに6人、日本で50人くらいです。


――:どんな人が活躍していますか?

実はバラバラなんですよ。私のようにテレビ局出身の人間もいますし、銀行、コンサルやテック系、AIベンチャーからNetflix、GAFAから入ってくる方などなど。最近はやはりゲームということで大手ゲーム会社からプロデューサーとして入ってきてくれているメンバーもいます。


――:でも過去の経験がそのままいきるわけではないんですよね?

ゲーム作りそのものとしてはそのスキルは大変ありがたいです。ただ通貨流通やBCGの仕組みなど「トークンエコノミーを整備する」「コミュニティを構築する」あたりは通常のゲーム運営からちょっとマインドセットを切り替えないといけない部分もあります。柔軟さが大事ですね。でも15年テレビ局員だった自分が2年でキャッチアップできるくらいなので、過去の経験をもって今このカオスの中に飛び込めば、すごく面白いことができる会社だと思います。

 

Digital Entertainment Asset

会社情報

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Re entertainment

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