data.ai、「22年ゲーム市場動向レポート」を発表 モバイルゲームの消費支出がゲーム市場全体の6割超に拡大

モバイル及びデジタル市場データを業界初の統合データAIプラットフォームで提供する米data.aiは、本日(5月26日)、IDCとの提携により「2022年ゲーム市場動向レポート」を発表した。レポートでは、世界におけるモバイルゲーム、携帯型ゲーム機、家庭用ゲーム機、PCゲームを対象としたゲームへの消費支出および、最新トレンドを調査した結果をまとめている。

レポートのポイントとして、モバイルゲームはデジタルゲームの消費増加への主な原動力であり、世界的なゲーム市場の拡大ならびにゲームの大衆化を牽引するゲーム形態となりつつある。そんなモバイルゲームの消費支出はゲーム市場全体の1.7倍の成長率を見せており、2022年に2220億ドルに達すると見られる市場全体の61%となる、1360億ドルを超える見込み。

2021年第1四半期には、全世界におけるモバイルゲームのダウンロード数は、パンデミック前のレベルと比べて1週間あたり45%増加、1週間あたり11億以上ものゲームがダウンロードした。

また、2022年第1四半期においては、消費者はiOSとGoogle Playのモバイルゲームに1週間あたり16億ドル以上を費やし、パンデミック前のレベルと比べて30%の増加となっている。

その他、以下のような調査結果が明らかとなった。

・アジア太平洋地域がモバイルゲーム消費支出で最大の伸び
中国が、2022年第1四半期のモバイルゲーム支出の、アジア太平洋地域における市場シェアの伸びを牽引した。一方、北米と西欧はモバイルゲーム支出の約半分を占め続けている。

・45歳以上の消費支出が高いモバイルゲームが世界的に増加
米国では、X世代およびベビーブーマー世代(45歳以上)向けのゲームの消費支出が増加し、収益を上げているゲームの25%を占める結果となった。同じく日本でも13%に増加しており、同年代向けのモバイルゲームにおける消費支出が年々増加していることが伺える。

・モバイルゲームアプリの60%で、Z世代が消費支出を牽引
モバイルゲーム市場ではZ世代の存在感がさらに増してきており、日本では2021年に、消費支出上位1000のモバイルゲームアプリの60%で、Z世代が消費支出の過半数を占める結果となった。

・東欧情勢がダウンロード数と消費支出に大きく影響
ロシアにおける週間ゲームダウンロード数と消費支出が減少し、特に消費支出における地域シェアは、2022年2月以降、50%から10%に大幅に低下した。

・コアゲームは依然としてアプリストアの消費支出を支配
PvP(プレイヤー対プレイヤー)やクロスプラットフォームプレイなどのリアルタイムオンライン機能を備えたコアゲームは、PUBG Mobileのようなゲームスペクトル全体で最も人気のあるジャンルの1つとなっている。

・2021年はプレイしやすいハイパーカジュアルやシミュレーションゲームへの意欲が急上昇
4Xマーチバトルストラテジーゲームが最も収益化可能なジャンルとして浮上したほか、オープンワールドRPGは、消費支出市場シェアにおいて最大の成長を記録した。

・ゲームストリーミングがエンゲージメントと収益化を向上
Twitch、Omlet Arcade、BOOYAH Liveなどのゲームに焦点を当てたプラットフォームは、リアルタイムのつながりおよびゲームストリーマーとオーディエンスの間の相互作用を促進するコミュニティ構築機能を優先することで、エンゲージメントを急速に成長させた。

data.ai(旧App Annie)

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