ブシロード<7803>は、この日(6月23日)、2022年6月期より初の配当を開始することを明らかにした。第16期定時株主総会で承認を得ることを前提とするものだが、配当の金額については、2022年6月通期の業績数字に基づいて決定したい、としている。
同社では、2022年6月期の業績は、売上高、経常利益、最終利益がともに、2007年の創業来の最高額を達成する見込みであることから、株主への利益還元として行うことにしたという。
【2022年6月期の業績見通し】
・売上高:400億円
・営業利益:25億円
・経常利益:41億円
・最終利益:23億5000万円
なお、方針も変更する。これまでは財務体質の強化と事業拡大のための投資に充当するため、内部留保の充実を図ることを基本方針としていたが、財務基盤の安定・強化と成長投資、そして最終利益の10%程度を期末配当として利益還元する方針に変更する。
【変更前】
当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。
このことから創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針であります。なお、内部留保資金につきましては、将来の成長に向けた運転資金として有効活用していく所存であります。 将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
剰余金の配当を行う場合、年1回の期末配当を基本方針としており、配当の決定機関は株主総会となっております。また、当社は取締役会決議によって、毎年 12 月 31 日を基準日として中間配当を行うことができる旨を定款で定めております。
【変更後】
当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けております。配当につきましては、株主資本を充実させて財務基盤の安定・強化を図り成長投資に積極的に振り向ける一方、一過性の内容の利益及び現預金の増加を伴うものではない利益を除く親会社株主に帰属する当期純利益に対して 10%を目途に経営成績に応じた利益還元を継続的に行う方針であります。
剰余金の配当を行う場合、年1回の期末配当を基本方針としており、配当の決定機関は株主総会となっております。また、当社は取締役会決議によって、毎年 12 月 31 日を基準日として中間配当を行うことができる旨を定款で定めております。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803