マーベラス、第1四半期(4~6月)決算は前年5月発売の『ルーンファクトリー5』の反動減で大幅減収減益に 「未定」だった通期予想をレンジ予想で開示

  • マーベラス<7844>は、7月29日、2023年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表、コンシューマ部門で前年5月に発売し、好調な販売を記録した『ルーンファクトリー5』の反動減があったことが影響し、大幅な減収減益となった。

    売上高53億1900万円(前年同期比17.8%減)
    営業利益7億8000万円(同46.7%減)
    経常利益11億3200万円(同23.2%減)
    最終利益7億5200万円(同30.0%減)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①デジタルコンテンツ事業…売上高30億3000万円(前年同期比32.6%減)、セグメント利益2億5200万円(同82.5%減)
    コンシューマ部門は、マルチプラットフォーム対応の完全新作ゲーム『DEADCRAFT(デッドクラフト)』をダウンロード専売タイトルとして5月19日に全世界同時に配信した。しかし、目標を下回る販売推移となった。また、前年5月に発売し、好調な販売を記録した『ルーンファクトリー5』の反動減により、前年同期比で減収減益となった。

    オンライン部門は、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』のコラボ施策や、『シノビマスター閃乱カグラ NEW LINK』の4.5周年を記念した新キャラクターの追加などが好評を博した。また、2021年11月に配信を開始した『千銃士:Rhodoknight (ロードナイト)』は、5月に実施したハーフアニバーサリーイベントでユーザー数・売上が増加したが、収益への貢献は限定的だった。

    ②アミューズメント事業…売上高17億2600万円(同40.9%増)、セグメント利益7億200万円(同101.9%増)
    主力のキッズアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』において、4月21日より稼動を開始した「スーパータッグ5弾」が非常に好調に推移し、過去最高の売上を達成した。一
    方で、海外展開中の『ポケモンガオーレ』は、新型コロナウイルスの感染拡大地域における一部営業自粛や営業制限実施といった影響が続いたが、その他の地域におきましては順調に推移した。

    ③音楽映像事業…売上高5億6200万円(同24.9%減)、セグメント利益2億2900万円(前年同期1800万円)
    音楽映像制作部門は、TVアニメ「遊戯王」シリーズの最新作「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」と、TVアニメ「アオアシ」を4月から放送開始した。また、アニメ「刀剣乱舞-花丸-」シリーズの新作三部作の第1弾「特『刀剣乱舞-花丸-』~雪ノ巻~」が5月20日より劇場公開となった。

    ステージ制作部門は、「ミュージカル『薄桜鬼 真改』」「舞台『刀剣乱舞』」といったシリーズ作品の新作公演を実施した。第1四半期計上となる公演タイトル数の減少により売上は減少したが、コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金などの計上もあり、大幅な増益となった。

    ■2023年3月期通期の連結業績予想はレンジ予想で開示
    なお、期初に「未定」としていた2023年3月期通期の連結業績予想は、特定の数値による予想が困難であるため、レンジ形式での予想を新たに開示しており、以下のとおり。

    売上高250億~288億円(前年同期比2.8%減~11.9%増)
    営業利益40億~46億円(同13.1%減~増減なし)
    経常利益42億~48億円(同16.5%減~5.0%減)
    最終利益29億4000万~33億6000万円(同23.0%減~12.0%減)

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
企業データを見る