セガサミーHD、第1四半期(4~6月)決算は売上高15%増、営業益27%減に エンタテインメントコンテンツ事業でリピート販売が想定をやや下回る

  • セガサミーホールディングス<6460>は、8月4日、2023年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、主力のエンタテインメントコンテンツ事業でリピート販売が想定をやや下回ったものの、全体は堅調に推移した。

    なお、経常利益が膨らんでいるのは、為替差益として約15億円を計上していることが影響している。

    売上高661億1800万円(前年同期比15.6%増)
    営業利益27億7700万円(同27.8%減)
    経常利益42億5500万円(同22.1%増)
    最終利益31億5800万円(同7.4%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①エンタテインメントコンテンツ事業…売上高527億7800万円(前年同期比11.3%増)、経常利益81億4200万円(同4.6%減)
    コンシューマ分野では、フルゲームにおいて、『ソニックオリジンズ』『初音ミク Project DIVA MEGA39's+』(PC向け)、『十三機兵防衛圏』(Nintendo Switch版)などを販売し、販売本数は514万本(前年同期658万本)となった。F2Pにおいては、既存タイトル『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』が引き続き好調に推移した。

    アミューズメント機器分野は、UFOキャッチャーシリーズやプライズなどを中心に販売した。

    映像・玩具分野では、映像において、劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」などを公開し、玩具において、「メダルでバトル!恐竜図鑑パソコンΩ」などの新製品や定番製品を販売した。

    ②遊技機事業…売上高105億5700万円(同1.9%増)、経常損益6億4600万円の赤字(前年同期14億9400万円の赤字)
    パチスロ機は、「パチスロこの素晴らしい世界に祝福を!」などの販売を行い、8000台の販売(前年同期9000台)となった。パチンコ機は、「P頭文字D」などの販売を行い、1万4000台の販売(前年同期1万5000台)となり、概ね想定通りの販売台数となった。

    ③リゾート事業…売上高26億4900万円(同70.9%増)、経常損益11億6800万円の赤字(前年同期19億5900万円の赤字)
    「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、政府や独自の観光需要喚起策が寄与し、第1四半期連結会計期間の施設利用者数が新型コロナウイルス感染症拡大前の2020年3月期第1四半期を上回るなど、個人客中心に需要の高さが見られた。

    海外は、持分法適用関連会社のPARADISE SEGASAMMYが運営する「パラダイスシティ」において、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国の渡航制限の影響などにより、2022年1月~3月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が2020年1月~3月と比較して16.0%、カジノ来場者数は31.8%となるなど、引き続き低調に推移した。
    ※PARADISE SEGASAMMYは12月決算のため3ヵ月遅れで計上

    ■通期業績予想は据え置き
    2023年3月期通期の連結業績予想については、従来予想を据え置いており、以下のとおり。

    売上高3750億円(前期比16.8%増)
    営業利益400億円(同24.8%増)
    経常利益400億円(同20.0%増)
    最終利益280億円(同24.4%減)

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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