グリー、22年6月期決算は営業利益6%増の114億円 『ヘブバン』や『まおりゅう』など新作ヒットでゲームの営業利益81%増の97億円 投資事業が売却益減少
グリー<3632>は、本日(8月4日)、2022年6月通期の連結決算を発表し、売上高749億0600万円(前年同期比18.5%増)、営業利益114億9800万円(同5.9%増)、経常利益141億0600万円(同27.1%増)、最終利益101億2100万円(同25.2%減)だった。新作ゲームのヒットで増収増益となった。また最終利益が減益になっているのは、前の期に計上された投資有価証券の売却益に相当するものがなかったため。
・売上高:749億0600万円(同18.5%増)
・営業利益:114億9800万円(同5.9%増)
・経常利益:141億0600万円(同27.1%増)
・最終利益:101億2100万円(同25.2%減)
①インターネット・エンタメ事業
売上高718億7700万円(前の期比26.6%増)、営業利益97億3400万円(同81.0%増)となった。
主力とするゲーム領域においては、既存のスマートフォン向けアプリゲーム(「アプリゲーム」)の長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規アプリゲームをリリースし、『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』や『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚(まおりゅう)』など複数本のヒットを創出した。
メタバース領域においては、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の機能強化やコンテンツ拡充、グローバル展開を進め、また、広告・メディア領域においては、メディア力の強化とユーザー基盤の拡大を進めてきた。
なお、同社グループにおける新型コロナウイルスの影響については、広告・メディア領域において一部のメディアで影響を受けたが、ゲーム領域及びメタバース領域への影響は限定的だった。
②投資・インキュベーション事業
売上高30億2900万円(前の期比53.0%減)、営業利益17億6300万円(同67.8%減)となった。インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んできた。同社出資ファンドにおける保有株式の売却による収益が前の期より減少した。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632