グリー、第4四半期のゲーム事業の営業利益は15%増の36億円とQonQ2ケタ増益 『ヘブバン』好調持続 前田氏「17年のリリースラッシュ時とは体制の充実度合いが違う」
グリー<3632>は、この日(8月4日)、インターネット・エンタメ事業の第4四半期(4~6月)の業績について、売上高が前四半期比1.2%増の203億3000万円、営業利益が同15.2%増の36億3000万円とQonQで増収増益だったことを明らかにした。売上高200億円、営業利益30億円の大台を2四半期連続で達成した。
同社では、新規タイトル『ヘブンバーンズレッド』がリリース後の反動もなく好調をキープしたことに加えて、既存のいくつかの主力タイトルで周年イベントを行ったことが奏功した、としている。
ゲーム事業を統括する前田悠太氏は、テレフォンカンファレンスで「2017年以来のリリースラッシュとなった。当時に比べると、開発・運営体制の充実具合が全く違う。運用力や海外展開の力、プラットフォームの展開力が格段に上がっている。これらが『ヘブバン』が好調を維持できている要因ではないか」とコメントした。
リリースラッシュ時から学んできたことを聞かれれると、
・事前事後のマーケティング力:ファンの期待を超える盛り上げ
・ゲーム品質:エンジン戦略でかかげたシステムの成長、3Dグラフィックの品質向上
・リリース時のボリューム:熱量の高いユーザーに驚いてもらうためには相当量のコンテンツを事前に準備する
をあげた。2023年6月期については、新作リリースは予定しておらず、2024年6月期に向けた仕込みの時期になるそうだ。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632