CRI・ミドルウェア、第3四半期(10~6月)決算は売上高7.2%減、営業益96.8%減 ゲーム事業、エンタープライズ事業ともに減収減益に

  • CRI・ミドルウェア<3698>は、8月4日、2022年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、ゲーム事業とエンタープライズ事業がともに減収減益となったこともあり、大幅な減益での着地となった。

    売上高19億6500万円(前年同期比7.2%減)
    営業利益700万円(同96.8%減)
    経常利益3700万円(同86.3%減)
    最終損益1700万円の赤字(前年同期1億6000万円の黒字)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業…売上高15億2500万円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益9700万円(同59.9%減)
    同社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」などのライセンス売上は、第1四半期において大手顧客からの一括ライセンス契約の受注があったものの、国内スマートフォン向けF2P売上減により、全体としては横ばいとなった。また、海外向けは、中国ゲーム規制や上海ロックダウンなどの逆風のなか、中国で一括ライセンス契約を受注し、横ばいで着地した。

    ツーファイブが行う音響制作は、第3四半期で大型案件を受注したことにより、増加した。アールフォース・エンターテインメントが行うゲーム開発/運営は、新規案件の獲得があったものの、運営中の大型アプリの収入減が継続し、減少した。

    ②エンタープライズ事業…売上高4億4000万円(同11.5%減)、セグメント損益9000万円の赤字(前年同期1400万円の赤字)
    組込み分野は、モビリティにおいて、メーターサウンド関連のライセンス売上やメーターGUI関連の開発案件が好調に推移したものの、ネットワーク組込みシステム開発の大規模フェーズ終了に代わる受注獲得ができず、減少した。

    新規分野は、Web画像軽量化ソリューションが堅調に推移したものの、前期第1四半期にあったデジタル展示会プラットフォーム「CRI DXExpo(シーアールアイ ディーエックスエキスポ)」の大口売上がなくなった影響が大きく、横ばいとなった。

    ■通期予想を下方修正
    2022年9月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に予想の下方修正を発表しており、修正後の予想は以下のとおり

    売上高27億5000万円(前期比4.9%減)
    営業利益7500万円(同73.6%減)
    経常利益1億円(同70.2%減)
    最終利益3000万円(同85.0%減)

株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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