【決算レポート】ファルコム、22年4-6月の経常益はライセンス収益と為替差益で"183%増"の3.54億円 『英雄伝説 黎の軌跡II』が第4四半期業績のカギに

日本ファルコム<3723>の2022年9月期 第3四半期(22年4月~22年6月)の決算は、売上高5億6000万円(前の期比59.1%増)、営業利益1億7700万円(同40.5%増)、経常利益3億5400万円(同183.2%増)、最終利益2億4000万円(同133.1%増)だった(「収益認識に関する会計基準」を適用しているため、比較は参考値となる)。

・売上高:5億6000万円(同59.1%増)
・営業利益:1億7700万円(同40.5%増)
・経常利益:3億5400万円(同183.2%増)
・最終利益:2億4000万円(同133.1%増)

売上の内訳を見ると、製品部門が同61.9%減の3200万円となった一方、ライセンス部門が同97.6%増の5億2800万円と伸びており、これが"増益"要因となった。ライセンス部門では、同社旧作タイトルの繁体字や韓国語、英語版など多言語展開やモバイルゲームでの展開にあたって、他社にライセンス許諾を行っており、ライセンス収益が計上されている。

ライセンス部門の売上は、製品部門に比べると採算性が高く、売上の伸びがそのまま利益の伸びにつながりやすい。こうした高採算の収益は、毎年コンスタントに新作を開発・発売しているからこそ実現できるものといえる。

同社の業績推移を見ると、売上については、第1四半期から第3四半期までライセンス許諾で安定した収益を立てつつ、第4四半期に新作タイトルをリリースして年間売上の40~50%を稼ぐことが確認できる(グラフ)。

利益についても同様で、年間の40~50%に相当する額を第4四半期に計上する傾向にある。

また、経常利益が営業利益に比べて大きくなっているが、これは主に為替相場の円安に伴い為替差益5400万円が計上されたため。

注目の新作タイトルは、PS4及びPS5向け『英雄伝説 黎の軌跡II-CRIMSON SiN(クリムゾン・シン)-』を9月29日に発売する予定で、現在、鋭意制作しているそうだ。また、これまで以上に広告・販促展開を強化していく考えだという。

同社では、第4四半期の業績について、売上高9億1600万円(前年同期比14.7%減)、営業利益3億7000万円(同41.3%減)、経常利益2億9000万円(同54.1%減)、最終利益1億7400万円(同58.6%減)を見込んでいる。

・売上高:9億1600万円(同14.7%減)
・営業利益:3億7000万円(同41.3%減)
・経常利益:2億9000万円(同54.1%減)
・最終利益:1億7400万円(同58.6%減)

"減収減益"となる見通しだが、新作の売れ行き次第で業績予想の数字が上下に振れることになる。記者個人としては、高い人気を誇る「軌跡」シリーズ最新作であることを考えると、下振れは想定しづらく、業績予想は保守的という印象を持っている。

 

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日本ファルコム株式会社
http://www.falcom.co.jp/

会社情報

会社名
日本ファルコム株式会社
設立
1981年3月
代表者
代表取締役社長 近藤 季洋
決算期
9月
直近業績
売上高24億7700万円、営業利益14億900万円、経常利益14億1800万円、最終利益10億円(2021年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3723
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